築山 諒真がデビュー戦で勝利、夢冠トーナメント出場へ

(218) 2025/09/21 5人バトルロイヤル

夢冠トーナメント2025出場枠を若手5名が争う。
この試合に勝った1名がトーナメント出場権を手にしてPNDヘビー級チャンピオンの西畑に挑戦する。

注目はこの試合でデビューするネクドリの新人「築山 諒真」。
大きな体から出されるパワーファイターでPODヤングウェーブチャンピオンの高西を含めても若手にはいなかったタイプで新しい風を吹き込んでくれそうだ。

そして、築山と親交があり、ようやくデビューしたことを嬉しく思っている海成。
ようやく闘えるライバルに対し、先にデビューした身としては負けられない。

5人バトルロイヤル
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025出場枠決定戦(若手クラス)
築山 諒真デビュー戦

○ 築山 諒真
海成
北村 玲央
vs飛田 大成
横水 健太

12分 53秒
オーバー・ザ・トップロープ
築山が夢冠トーナメント2025出場権を獲得

試合レポート:road not

まずはこの試合がデビュー戦となる築山が入場、次に入場した友人の海成も待ちに待った築山のデビュー、そして対戦できることが嬉しそうだ。

ゴングが鳴ると築山は横水とマッチアップ。物怖じせずに横水に立ち向かっていく。
横水も膝蹴りで手荒い祝福からロメロスペシャル。

リングの反対側では北村と飛田のW.ドロップキックが海成に炸裂。
5人が入り乱れるようになると横水と築山のツープラトンも見られた。

築山がダウンした海成にアイアンクロー。
ここでまさかの流血発生。
海成が祝っている場合ではなくなる。

海成は築山に反撃を狙うが先輩の横水が邪魔、首投げヘッドロックで憂さ晴らし。
飛田が築山に狙いを定めるが築山もブレーンバスターで反撃。
築山は飛田に逆エビ固めを決める海成の顔面を2連続で張ると海成も飛び膝蹴りラッシュで逆襲。

試合が動いたのは8分過ぎ、北村が飛田を投げるがこれは飛田が耐える。
ダウンした築山に飛田が必殺技のダブルローテーションムーンサルトプレスを放つが北村が築山をずらして自爆。
飛田は八つ当たりで築山を投げるが耐えた築山が飛田を投げ返して飛田が脱落。

築山に落とされかける海成だが一矢報いたい思いがこもった必殺技のローリング・オポジットクロス(略称:ROX)を決めるがギブアップを奪えず、逆に場外に落とされ失格。
ライバルのデビュー戦で散々な目に遭わされ悔しそうな表情をしたまま退場。

北村が横水を場外に落下させ、残るは北村と築山。
その直後、前チャンピオンを落として一瞬安心してしまった北村の背後から築山が掴み投げ捨て勝ち残り。

腕の怪我でデビューが遅れた築山、バトルロイヤルという異例のデビュー戦だったがまさかの勝ち残り。
3人を脱落させる大活躍でラッキーで片付けることはできない実力で掴み取った勝利と言える。

デビューできた築山に祝福の気持ちが大きかった海成は流血させられ、さらに落とされる屈辱。
何度も争い、時には共闘するかもしれない2人のストーリーが半年遅れで動き始めた。

オーバー・ザ・トップロープルールが得意な神崎が快勝、天神もギリギリ出場

(219) 2025/09/22 4人バトルロイヤル

夢冠トーナメント2025出場枠を若手4名が争う。
この試合の上位3名がトーナメント出場権を手にして、最初に退場した1名は脱落する。

このルールを既に2勝している神崎が適性の面では一歩抜き出ているが、前回タイマン勝負で敗北した天神が間違いなく付け狙うだろう。

そして上位メンバーの駆逐を狙う若林としてトーナメントは絶好の舞台。
ホセに翻弄されリングアウト負けを喫してしまった直後だが、立て直して脱落を回避したい。

4人バトルロイヤル(オーバー・ザ・トップロープ)
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025出場枠決定戦(次世代クラス)

○ 神崎 卓斗
習志野 圭
vs若林 闘次
天神 剛輝

10分 45秒
オーバー・ザ・トップロープ
神崎、習志野、天神が夢冠トーナメント2025出場権を獲得

試合レポート:road not

ゴングが鳴ると4者入り乱れての攻防から若林、天神のW.ドロップキックが炸裂。
神崎、若林のW.ブレーンバスターという今ではレアな連携も見られ、神崎、習志野はミドルキックでシンクロ。
若林が神崎にボディスラムを狙うが習志野が妨害し神崎は落下して大ダメージ。
邪魔をされた若林はすぐに天神との大外刈りバスター+バックドロップで報復。

天神はお得意様の神崎ではなく若林に凶器攻撃、若林は流血。
天神は神崎にも凶器攻撃で神崎は流血、本日のノルマ達成。
神崎のブレーンバスターで場外に落ちた天神はイスを持ち込み神崎にフルスイングとやりたい放題。
どんだけ恨みがあるのだろうか。

若林が天神に必殺技のジャンピングパワーボムを狙うが天神がリバース。
神崎がエルボー連打から若林に飛びつきカッターを決めるが天神の毒霧で悶絶。
リングの反対側では習志野が若林を投げ落として脱落させる、夢冠トーナメント2025の出場を逃した若林は呆然としながら退場。

次に狙われたのは天神。
習志野は天神が持ち込んだイスにカッターで天神を叩きつけコーナーからミサイルキック。

天神は習志野、神崎を連続で投げるがどちらも失敗。
神崎を場外に蹴り落とした後に習志野に投げられて脱落。

最後は場外から戻ってきた神崎が習志野を脱落させて勝ち残り。

ホセに敗れ再起を狙う若林はトーナメントの出場までも逃しインタビューを拒否。
天神による流血が影響したとは言え、この2連敗は若林の計画を大きく狂わせたに違いない。

味方の若林を脱落に追い込みトーナメントの出場を掴んだ天神はトーナメント優勝してベルトを狙う目標は変わっていない。
神崎の成長を感じると少し上からの発言をしながらも内心の焦りを感じる。
なお、若林を流血させた理由についてはインタビューで答えてくれなかった。

毎度のことながらズタボロにやられた神崎も勝利を掴みトーナメントへ気合十分だ。

ホセの代役 謎のマスクマンが新規参戦、いきなり大暴れして勝利

(220) 2025/09/24 4人バトルロイヤル

夢冠トーナメント2025出場枠としては全員出場が決まっているが、この試合の退場順により対戦相手が変わるので決して手を緩められない。大注目はホセの代わりに緊急来日した新レスラーの「ブラック・フスマスク」。

あまりにも急だったのでレスラー名以外の詳細な情報はまだ判明していない。
初参戦になるこの試合でどんな闘いをするのか目が離せない。

4人バトルロイヤル(オーバー・ザ・トップロープ)
時間無制限1本勝負

○ ブラック・フスマスク
バトラー永岩
vs秦野 明夢
桜塚 漸

15分 24秒
オーバー・ザ・トップロープ

試合レポート:road not

謎のマスクマン「フスマスク」が登場。
初めに前PNDヘビー級チャンピオンの永岩とマッチアップすると、永岩に顔を踏まれてネクドリの洗礼を受ける。

ベルトを落としてから急速に調子を落とす永岩だが桜塚を相手に豪快なブレーンバスターでらしさをみせる。
このメンバーではどうしても体格で不利な桜塚だが秦野にスーパーボディブローで撹乱。
永岩のパワーに苦戦しながらも得意のナガタロックIIIでスタミナを奪っていく。

フスマスクはエルボー連打からオーバーヘッドキックと身軽さが伺えるが、また永岩が絡む。
必殺技のハリケーンドライバーを決めてネクドリの洗礼その2。

その後ろで桜塚も秦野にタイツ引きパイルドライバーを決める。

何とかカウント2.9で返したフスマスクだが永岩がすぐさまジャイアントスイングでぶん回す。
永岩は目が回った状態のフスマスクを連続で場外に落とそうとするが必死にロープを掴まれ失敗。

試合時間は10分を過ぎ、逆襲と言わんばかりにフスマスクが永岩を場外に投げ捨て永岩が1人の脱落。
永岩はフスマスクに対して何か言いたげだったが、とぼとぼと退場。

桜塚は秦野を2回、フスマスクを1回落とそうとするが粘られ、再び秦野を投げて場外に落とすがトップロープを超えていないためセーフ。こんなに必死に落とそうとしているのに失敗の連続で下手くそすぎる。
挙句の果てにフスマスクに1発で投げ捨てられて場外に転落。桜塚が脱落。
残りは秦野とフスマスクに。

フスマスクがフライングラリアットを決めれば、秦野も得意のコブラクラッチスープレックスを返す。
最後はフスマスクが助走をつけて秦野を場外へ投げ飛ばし勝ち残り。

ホセの穴を埋めるために急遽来日したブラック・フスマスク。
レスラー名以外の全てが謎に包まれたマスクマンが緒戦で結果を残してみせた。

試合後のインタビューによると目標は「ナンバーワンハイフライヤー」とのこと。
闘いっぷりはルチャドールのようだが、出身やレスラー名に関する質問に対してはノーコメント。

そして、PNDヘビー級のベルトに挑戦表明して却下された桜塚もトーナメント優勝を宣言。
アウトドアーズ代表として意地を見せたいところだ。

隼田の腰が限界を迎えてギブアップ、庄司・カイザーが返り討ちして初防衛

(221) 2025/09/25 タッグマッチ

隼田が奪われたPNDタッグベルトを取り戻そうとリマッチの構図となった。
復活した新井を新パートナーにして今の正規軍で最強のタッグだろう。

前哨戦では正規軍が勝利。
勢いに乗ってベルト奪還を狙うが、ずっと狙われている隼田の腰の状態に不安が残る。

チャンピオンの庄司は前試合でホセを破り、つきまといによる被害からようやく解放。
2025年一番の活躍をみせるハイブリッドハイフライヤーがこのタイトルマッチに全集中する。

タッグマッチ
時間無制限1本勝負
PNDタッグ選手権

× 隼田 和希
新井 聖那
vs庄司 達也
カイザー金岩 ○

40分 14秒
ストレッチプラム
庄司・カイザー組みが初防衛

試合レポート:road not

先発は隼田と庄司。
隼田が今日も元気いっぱい、果敢に攻めていくが、スピアーを避けられ早速腰に響く。

両者タッチから新井とカイザーは互角の戦い。
代わった庄司に新井はダイビングボディプレスを投下。

カイザーと隼田のマッチアップになるとカイザーが早速イスで隼田の腰を攻め、観客からブーイング。

何とか新井にタッチした隼田は新井のペンデュラムボムでダウンしたカイザーを踏みつけるささやかな反撃で主張。

試合時間は10分を過ぎ、新井のスーパーミサイルキックが庄司にヒット、タイガードライバーも決めるがカウント2。

出てきた隼田は気合を入れるとカイザーに元祖ラリアット、庄司にカットされると隼田は飛びつきDDTを狙うがかわしたカイザーがアルゼンチンバックブリーカーで捕らえ隼田が悶絶。
隼田も腰をかばいながら必殺技の侍ドライバー’84で反撃するがまだまだカイザーを仕留めるには至らない。

動きが良い新井とカイザー、まだ硬さがうかがえる隼田と庄司という構図で20分経過。
隼田と庄司の上昇が鍵を握りそうな展開に一石を投じるかのようにカイザーがなりふり構わず新井にもイス攻撃。

庄司が隼田をロープに振るが「止まれない男」隼田が庄司を吹っ飛ばすが、腰の痛みからか威力がいつもの7割減。
さらにバックドロップを決めた隼田だったが腰に響き苦悶の表情。まったく学習していない。

カイザーが旋回式アームスラムでアシストして庄司のシャイニングウィザードにつなげる鮮やかな連携が決まるが隼田はかろうじてカウント2.9で返す。

チャレンジャーチームは腰を気にする隼田から新井にタッチ。
庄司がスパートをかけて必殺技のファイヤースタースプラッシュを決めるが、新井が冷静にロープを掴みブレイク。

再び隼田にタッチし新井とのサンドイッチラリアット。
気合を入れてバックドロップの体勢もカイザーのエルボーで失敗。
気合で消し切れない痛みが隼田に隙を生ませる。

それでも強引にクロスアームスープレックスを投げ切るが庄司のカットが間に合う。
周囲が見えていない。

両軍共に疲労している中、カイザーが隼田に必殺のぶっこ抜きバックドロップを完璧に決めるが、隼田が尋常ではない気合いですぐに立ち上がる。
リング内外を問わず会場にいる全員が驚きの表情を浮かべ、歓声は最高潮に達する。

試合時間は35分を過ぎ、庄司が雪崩式ブレーンバスターからシャイニングウィザードの先日ホセを破った連続技を叩き込む。
庄司が最近開発した決定力100%のムーブに新井すら返せないのでは?と会場中が意識した瞬間に隼田がカット。
止まらない情熱が会場の空気を引き戻す。

大きなダメージを負った新井が隼田にタッチ。庄司もカイザーに委ねると、ロープに振られた隼田がレフェリーと激突。
止まれないのだから仕方ない。

カイザーは叩き付けパイルドライバーで隼田を突き刺し、GTRからぶっこ抜きバックドロップ。
それでも沈まない隼田だがカイザーは急所蹴りから再びぶっこ抜きバックドロップで会場から悲鳴があがる。

満身創痍で返す技が出ない隼田がフラ付く中、試合時間は40分経過のアナウンス。
大技を食らって懸命に立ち上がり続ける隼田だが、カイザーがストレッチプラムで捕らえると腰が限界点を突破。
遂にギブアップして激闘に終止符が打たれた。

カイザーが前哨戦から執拗な腰攻めを行いタイトルマッチでついに起爆。
戦略的に勝負していたカイザーが隼田を返り討ちした構図になった。

ベルト奪取とはならなかった隼田だが、気持ちは既に切り替え済み。
気合で腰の痛みを吹っ飛ばすという常識を全無視した発言と共に夢冠トーナメント優勝を誓う。

現状の正規軍最強の布陣を退けたカイザーはトーナメント優勝からPNDヘビー級王座を奪取し。
ネクドリ再制圧を目論む。