夢冠トーナメント2025-1回戦

(222) 2025/09/28 シングルマッチ

意気投合して金髪タッグとしてタッグ組むことがある2人の対戦。
個人トーナメントなので致し方ない。

天神はPNDヘビー級ベルトに挑戦表明し却下された立場で1回戦で負けるような失態は回避したいし、
庄司もタッグチャンピオンとして無様な試合をするわけにはいかないので、本気でぶつかり合いそうだ。

シングルマッチ
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025-1回戦

× 庄司 達也vs天神 剛輝 ○

15分 14秒
スモールパッケージホールド

試合レポート:road not

ゴングと共に先手を取ったのは庄司、首投げヘッドロックで天神を締める。
タッグでも相性がいい2人は互角の攻防、天神の旋回式アームブリーカーをかわした庄司は変型リバースチキンウィング。

庄司はサミングから攻めていくが天神は意外にもクリーンよりなファイト。作戦なのだろうか?
庄司はいつも通り高さを使った攻めでスプレッドレッグムーンサルトと「ハイブリッドハイフライヤー」らしさを見せるがカウント1止まり。

攻め手を緩めない庄司は裏膝十字固めで天神を削るが、天神も膝十字固めで反撃。
天神はモンキーフリップで庄司を投げると必殺技のスターネスダストαでリングに突き刺す。
カウント2で返した庄司だがこのダメージで失速、天神はすかさず2発目のスターネスダストαを決めるが庄司は肩を上げる。
天神はなんと3発目のスターネスダストαを決めるが庄司はタッグ王者としての意地で返す。

試合時間は10分を過ぎ、庄司が足4の字固めを決めるが自身のダメージが深く、天神の毒霧を被弾。
天神の猛攻に庄司はハワイアンスマッシャーを返すも天神が得意のブリザードスープレックス、万事休すと思われたが庄司がカウント2.9で返し会場は盛り上がる。

ハワイアンスマッシャーの連発で粘る庄司に天神は意表を突くスモールパッケージホールド。
ダメージの蓄積で庄司が返せず完璧な3カウントで天神が勝利した。

他団体ながらも庄司を仲間として認めている天神は凶器を使わないクリーン寄りな試合運びでタッグ王者の庄司を下し、1回戦突破。
次戦は高西、2連続の王者狩りなるか。

敗れた庄司は言葉少なに退場。
大技連発の天神ショーとなったこの試合だったが逆に彼らしい凶器攻撃が無く、しかも最後は示し合わせたかのような丸め込み決着。裏でカイザーの策謀が渦巻くこのリングで何が起きているのか全くわからない。

(223) 2025/09/29 シングルマッチ

ホセの代わりに出場が決まった謎のマスクマンが初めてのシングルマッチを迎える。
相手は不調が続く習志野で下馬評はフスマスク有利の声が多い。
ただ、習志野にとっては同じユニットの庄司の首を狙うフスマスクをここで撃退しておきたい気持ちがあるはずで、未知のレスラーに対する適応力が問われそうだ。

シングルマッチ
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025-1回戦

○ ブラック・フスマスクvs習志野 圭 ×

15分 45秒
捻り式ムーンサルトプレス → 体固め

試合レポート:road not

ゴングが鳴るとリストの取り合いからフスマスクがペースを握るが、習志野がミドルキックで打開。
フスマスクが軽快な動きで翻弄すれば習志野がダブルニーチンクラッシャーで反撃し互角。
習志野が両足タックルからマウントポジションを取るがフスマスクが胴絞めチョークスリーパーホールドで切り返す、グラウンドにも対応できるようだ。

じっくりとした攻防が続く中、習志野が抱え式バックドロップ、リストクラッチエクスプロイダーと徐々に大技を繰り出していく。
フスマスクもムーンサルトフォールで習志野にダメージを与えてフライングラリアットで撃ち抜く。

フスマスクは習志野をダウンさせると必殺技の捻り式ムーンサルトプレスを投下するが習志野は冷静にロープを掴む。
得意のトライアングルランサーで習志野を捕らえるがどう見てもロープブレイク、少々焦りが見える。
ギアを上げたフスマスクは2発目の捻り式ムーンサルトプレスも習志野はカウント2.9で何とか返し、得意の昇天・改を返しダブルダウン。

習志野は必殺技のバズソーキックでフスマスクを蹴り抜くが惜しくもカウント2.9。
畳み掛ける習志野だったが、フスマスクのオーバーヘッドキックが直撃、コーナー逆さ吊りフットスタンプを食らってしまう。

最後はフスマスクがジャンピングエルボー、ローリングソバットラッシュで習志野をダウンさせると、この試合3発目の捻り式ムーンサルトプレス。習志野に返す力は残っておらず、3カウント。

勝利したフスマスクだが「ナンバーワンハイフライヤー」がもういないことを知るとテンションガタ落ち。
敗れた習志野はフスマスクの名前に何か気が付いた様子、慌ててアウトドアーズの控室に消えていった。

(224) 2025/09/30 シングルマッチ

隼田はタッグベルトのタイトルマッチで激闘の末に敗北。
ずっと狙われていた腰が限界を超えてしまったまま、トーナメントが始まる。
本人は気合いで治す気であるが、やはり状態が気になる。

そして、天神の呪縛から解き放たれた神崎はここで勢いを付けて同世代でめざましい活躍をしている庄司に追い付きたい。
勢いで攻めてくる前半をどれだけ凌げるかが鍵になりそうだ。

シングルマッチ
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025-1回戦

○ 隼田 和希vs神崎 卓斗 ×

15分 51秒
クロスアームスープレックス

試合レポート:road not

試合開始直後、神崎がDDTで先制、隼田の出鼻を挫く作戦で勢いを止めようとする。

神崎のバックを取った隼田は神崎の腰にエルボーから変型カベルナリア。
神崎の腰を自分と同じように痛めつける狙いで勢いずく。

ペースを掴んだ隼田はジャンピングネックブリーカー、ブレーンバスターと攻めるが今回も自分の腰にも負担がかかる技ばかり。
隼田はスピアーを発射するが神崎がかわして腰に響く、痛みに比例しているのか日に日に命中率が落ちている気がする……。

神崎も隼田の腰を狙い、首投げヘッドロック、ブレーンバスターと痛めつける。

隼田もコーナーに登ると元祖エビ反り式ダイビングボディプレスを投下し、早くも必殺技の侍ドライバー’84。
神崎の足がロープに引っ掛かりブレイク。

「止まれない男」隼田はブルドッキングヘッドロックで神崎を叩きつけるが当然のように腰の痛みも加速。
勢いに押され気味の神崎に対して隼田は2発目の元祖エビ反り式ダイビングボディプレス、神崎も逆エビ固めで反撃、隼田は苦悶の表情。

隼田は3発目の元祖エビ反り式ダイビングボディプレス、飛距離も十分な一撃だったが、腰への負担も大きくすぐに立ち上がれない。
気合だけで立ち上がった隼田は得意のクロスアームスープレックス、カウント2で返した神崎は飛びつきカッターを返す。

神崎は必殺技のウイニングローズブレイカーを決めるが隼田は気合いですぐに立ち上がる。
ここまで極めると気合も強力な武器になっている。

神崎をエルボーで倒した隼田は4発目の元祖エビ反り式ダイビングボディプレスを狙うが腰が痛くて断念。
さすがに気合だけではカバーできなくなってきた模様。

チャンスとみた神崎はスナイパー・クロス・フェイス、変型サソリ固めと隼田の腰を集中攻撃するが隼田の心は全く折れない。
自分に活を入れた隼田が強烈な元祖ラリアット、1回転した神崎だがカウント3は許さず。

神崎は隼田を場外に落とすとプランチャ・スイシーダを敢行、受け止めた隼田の腰に更にダメージ。

神崎とのバックの取り合いを制した隼田がクロスアームスープレックス!
痛みに耐えての見事なブリッジに神崎はカウント3を聞くしかなかった。

隼田の弱点である腰を集中的に狙った神崎だったが、隼田の牙城は崩せず、無念の初戦敗退。
何とか勝利を飾った隼田は、気合で腰の痛みをトーナメントごとぶっ飛ばすという謎の発言、気持ち声のボリュームが小さくなっている気がしたが腰は持つのだろうか。

(225) 2025/10/01 シングルマッチ

天神と同じくPNDヘビー級ベルトに挑戦表明し却下された桜塚。
出場枠決定戦で1位通過を逃して相手は強敵の秦野となってしまったが、終わったことは仕方ないと割り切って撃破を狙う。
秦野も安定した闘いっぷりではあるが、最近大きな結果が出ていない。

ある意味、中途半端な実績の2人によるサバイバルマッチになりそうだ。

シングルマッチ
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025-1回戦

○ 桜塚 漸vs秦野 明夢 ×

14分 14秒
カーブ・ストンプ → ローストピッグクラッチ

試合レポート:road not

格闘色の濃い2人。
ゴングと同時にバチバチの打撃戦を繰り広げ、秦野はドラゴンスクリュー2連発で桜塚の脚を削っていく。
体格差を活かして優位に立ちたい秦野だが桜塚がバックプレスで流れを渡さない。
秦野はパワーボムで桜塚を叩きつけるが桜塚は狙いすました三角絞め、桜塚が優勢のまま5分経過。

捻り式スパインバスターで秦野を叩きつけた桜塚は、旋回式カナディアンデストロイヤーを放ち秦野は脳天から突き刺さる。
間髪入れずに必殺技のカーブ・ストンプも秦野はカウント2.9で返し会場は盛り上がる。

状況を打開したい秦野は必殺技のジャンピング延髄踵落としを決めるがカウントは2、その後も打撃を叩き込んでいくが単発に終わってしまう。
お互いが大技をやり合う展開から秦野が得意のフィッシャーマンドライバーを決めるが桜塚はカウント3を許さない。

秦野はコーナーに登りダイビングギロチンドロップを狙うが桜塚がかわして痛恨の自爆。
打撃応酬に打ち勝った桜塚が追撃を狙うが秦野がカナディアンカッターで反撃。
桜塚が秦野をロープに振るが秦野が加速して体格差で桜塚を吹っ飛ばす。

最後はヘアーホイップで秦野を荒々しく投げてこの試合2発目のカーブ・ストンプを決めた桜塚がローストピッグクラッチでガッチリと固めてカウント3を奪った。

秦野との打撃戦を制した桜塚はPNDヘビー級のベルト挑戦のため夢冠トーナメント優勝をあらためて宣言。
敗れた秦野は言葉少なく退場、苦難と模索の日はまだ続きそうだ……。

(226) 2025/10/02 シングルマッチ

トーナメント1回戦にしてはもったいない大型カードで前PNDヘビー級チャンピオンとヒール軍総帥の対決。
現在のヒール軍No.1とNo.2の争いと言える。

永岩はベルトを落としてから大失速し、トーナメント出場枠決定戦においても精彩を欠いた。
そして、カイザーも自らのことよりもヒール軍を優先して、トーナメント全体を戦略的に考慮して仕掛けてきそうだ。

シングルマッチ
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025-1回戦

× バトラー永岩vsカイザー金岩 ○

16分 7秒
アックスボンバー

試合レポート:road not

ゴングと共にカイザーが一本足頭突きで先制、面食らった永岩にイスで追い打ち。
永岩はロープワークを失敗し、まだ本調子ではない様子。

精彩を欠く永岩を見かねたカイザーはイスを取り出し一撃。
火が付いた永岩も顔面を踏みにじり挑発。リングの上では序列など関係ない。

カイザーもチョーク攻撃で挑発をやり返す。
カイザーの序列をわからせるような攻撃に奮起した永岩がドロップキックを発射しカイザーを吹っ飛ばす。

マット下から2つ目のイスを取り出したカイザーはマット上のイスの上に永岩をセットしてイスのサンドイッチ。
その後もカイザーの猛攻は続く。

カイザーは3個目のイスを取り出し攻撃。ありったけのイスを取り出し永岩に圧力を掛ける。
流れを変えようとした永岩にバックを取られたがすかさず急所蹴り。
ヒールとは何たるかを実演しているような攻撃で流れを渡さない。

永岩はジャイアントスイングから急所蹴り、得意のSkull Endと畳み掛ける。

カイザーも急所にストンピングでやり返し、コーナーにもたれる永岩に串刺しフロントキックとアッパーで追い打ちと連続攻撃をやり返す。

永岩もセントーン・アトミコを返すが、腰が痛むようで顔が歪む、カイザーの腰破壊メソッドが効いているようだ。

カイザーは得意のアルゼンチンバックブリーカーで勝負を決めようとするが永岩が耐えて、風車式アルゼンチンバックブリーカーで意地を見せる。

猛攻に耐え続ける永岩にカイザーが必殺技のぶっこ抜きバックドロップ。
勝負ありと思われたが永岩の左足がロープに届く。

粘る永岩にカイザーは何か語りかけると渾身のアックスボンバーで永岩をなぎ倒して3カウント。

不調が続く永岩はカイザーの猛攻に撃沈。
指導にも近い試合運びを体で受け続け、浮上のきっかけを掴めたか。

一方のカイザーは夢冠トーナメント優勝を宣言するがどこか先を見ているような発言。
永岩の復調を期待するかのようだが、本心は如何に。

(227) 2025/10/03 シングルマッチ

デビューしたばかりの築山が現在のトップとも言えるPNDヘビー級チャンピオンの西畑に挑戦。
お互いパワー型のスタイルで築山にとっては大きな経験になるだろう。

西畑は去年のトーナメントで当時新人だった北村の丸め込みによりまさかの敗北。
丸め込みに弱い西畑だがチャンピオンとなった今年は同じ失態を犯すわけにはいかない。

シングルマッチ
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025-1回戦

× 築山 諒真vs西畑 陽馬 ○

17分 41秒
ドラゴンスープレックス

試合レポート:road not

ゴングと共に先制したのは西畑、膝突き蹴りで築山に洗礼を浴びせる。
築山もパワーを活かして反撃しようとするが西畑とのキャリア差はどうしようもない。
西畑がSTFを決めれば、築山もチンロックを返すが、流れは西畑のまま。

西畑は築山を試すような攻め手を続けると築山が顔を張ってドロップキックを決める。
西畑の起き上がり小法師チョップで築山の胸が徐々に赤くなっていく。
築山も必死に食らいつくが西畑の余裕は崩せずに10分経過。

ドロップキック、捻り式ベリー・トゥ・ベリーと攻める築山だが西畑のバックフリップ1発で失速。
それでも立ち上がった築山は西畑にフットボールタックル、がむしゃらファイトに会場も沸く。

築山は得意のアイアンクローを決めると西畑にも火が付いたか、必殺技のサンセットデストロイヤーを炸裂させるが築山はカウント2.9でキックアウト。
会場が驚きと歓声に溢れるなか、築山が猛反撃、西畑は返された動揺のせいか動きが鈍い。
チョップで強引に流れを引き戻した西畑がドラゴンスープレックスもカウント2、築山の本能が肩を上げる。

ヘッドバットを叩き込み勢いに乗る築山に西畑は強烈なタックルからバッファロースリーパーで絞めあげるが築山の心はまだ折れない。
築山は胴絞めスリーパーホールドで西畑を絞めるが西畑も意地のロープブレイク、王者が2戦目の新人に沈む訳にはいかない。
西畑のバックドロップは防いだ築山だがこの試合2発目のドラゴンスープレックスを返す力はもう残っておらずカウント3。

大健闘の築山はバトルロイヤルの結果がまぐれではなかったことを証明してみせた。
西畑は必殺技のサンセットデストロイヤーを返した築山を素直に褒める。
次戦はカイザー金岩、王者対決を制するのはどちらか。