正体がバレているフスマスクが庄司から3カウント

(233) 2025/10/13 6人タッグマッチ

アウトドアーズ vs ネクドリ正規軍の構図だが、No.1ハイフライヤーの庄司とその座を狙うフスマスク、そして海成と築山の個別の争いにも注目が集まるカードになった。
フスマスクは隼田の暴露により中身がホセ・ロドリゲスであることが判明。
タイマンマッチで破りマスクを剥奪させたはずの庄司としては絶対に納得していないはずだ。

6人タッグマッチ
時間無制限1本勝負

海成
習志野 圭
× 庄司 達也
vs築山 諒真
神崎 卓斗
ブラック・フスマスク ○

23分 29秒
前方回転エビ固め

試合レポート:road not

海成と築山の若手ライバル対決からスタート。
互角のまま両者タッチ。

フスマスク、習志野。神崎、庄司のマッチアップもまだまだ様子見の状態で5分経過。

神崎がフスマスクにタッチすると庄司との因縁のマッチアップに。
庄司が変型リバースチキンウィングで攻めるが早々にタッチ、心底嫌そうな顔を浮かべている。

代わった海成に側転からのオーバーヘッドキックを決めたフスマスク、庄司以外には興味なし。

10分過ぎ、場外に転落した築山を海成と庄司がフルボッコ。新人に場外乱闘はきつい。
自力で脱出した築山はリングに戻ると習志野に必殺技のライトニングヘル・ラリアット
今試合からオリジナルの技名が命名された一撃が決まるが庄司のカットが間に合う。

庄司が場外に落ちるとフスマスクが追撃を狙うが庄司はイスで対抗。
しかし翻弄されて庄司のイライラが増加。

代わりに神崎にイスで八つ当たりを始めるがスナイパー・クロス・フェイスでイスに顔面を強打、自業自得。

海成とフスマスクがバチバチの攻防もやはりフスマスクは庄司1点狙い。
出てきた庄司がコーナーに振るが側転で回避して庄司は更に苛立つ。

この試合おとなしかった神崎がムーンサルトプレスを庄司に投下するが派手に自爆。
久々に流血していないことが逆に影響しているのかもしれない。

良いところも魅せたい神崎がウイニングローズブレイカーでアシスト。
築山が2発目のライトニングヘル・ラリアット、築山が果敢に攻める。
若手に負けていられない習志野は気合で立ち上がるが無慈悲な張り手でダウン。

築山の猛攻を耐えた習志野が庄司に、築山がフスマスクにタッチすると、また因縁のマッチアップ。
フスマスクがギアを上げてみちのくドライバーβ。
カットが間に合い反撃に移る庄司をフスマスクが電光石火の丸め込み。
海成と習志野がカットにもたつく間にマットを3回叩かれ試合終了。

フスマスク……ではなくホセに不覚を取り、苛立ちが最高潮に達している庄司が次の試合で新しい黒マスクを破ると宣言。

一方のホセはマスク剥奪のルールに従いホセのマスクを渡したから問題ないと開き直り、会場からはブーイングの嵐が吹き荒れる。

たしかにマスクを奪われるルールなので、その後に新しいマスクを被ることは問題がないかもしれない。
しかし、誰もが素顔で闘うのだと思っていただろう。

そして、帰国しようとしていた矢先にそのアイデアを助言されて感謝しているとも発言。
現在所属している正規軍にそんなことを考えるレスラーがいるのだろうか・・・。
ファンの疑心暗鬼な思いがホセ自身に留まらず正規軍に対しても広がっていった。

夢冠トーナメント2025-準決勝

(234) 2025/10/14 シングルマッチ

比較的楽に勝ち上がった天神と腰の痛みに耐えながら勝ち上がった隼田の対決でシングルは初対戦。
天神がラフ殺法で隼田の勢いを止められるのかが鍵になりそうだ。

シングルマッチ
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025-準決勝

× 天神 剛輝vs隼田 和希 ○

23分 1秒
ドラゴンスリーパー

試合レポート:road not

ゴングが鳴ると隼田が早速スピアーを空振り。
もはや当てる気がないと思ってしまうほど伝統芸になりつつある。

天神はPK、後頭部パンチと打撃を中心に攻め、天神が優位のまま5分経過。
流れを掴みたい隼田だがまたしてもスピアーを空振り、さっき見た。

隼田をロープに振った天神がカウンターの逆片エビ固め。
グングン前進する隼田を止めることに成功。

そして天神の凶器攻撃で流血、すかさずもう1発追い凶器で隼田の傷口が増え血が噴き出す。
気合を入れた隼田は天神を攻めたて、ドラゴンスリーパーで絞めあげるが力が入りすぎてフラフラに。

天神をロープに振った隼田だが体当たりで跳ね飛ばされ、アイデンティティを奪われる。
悔しがった隼田が対角線から狙いを定めてスピアー、命中した事実に会場は大歓声。

さらに隼田は天神の必殺技Carnage Impact(旧:スターネスダストα)を掟破り。
今試合からオリジナルの技名が命名された必殺技を先に使うという暴挙で「止まれない男」にも程がある。

互角の攻防を繰り広げる中で隼田が気合を入れて元祖ラリアットを放つがあっさりと回避される。
気合で上がった(と本人は思っている)命中率アップ効果が足りなかった模様。

試合時間は16分を過ぎ、天神が本家のCarnage Impactを決めるがカウント2。
場外戦が勃発すると天神の振り抜きストレートがクリーンヒット。

天神のイス攻撃をかわした隼田が元祖エビ反り式ダイビングボディプレス。
腰の痛みは気合で我慢。

先程の失敗を学習した隼田はさっきよりもさらに気合を入れて元祖ラリアット。
見事命中。気合って大事。

試合時間は20分を過ぎ、まだ止まらない隼田が場外の天神目掛けてエルボースイシーダ。
気合があれば場外にだって飛べる……が着地で腰を打ち付けて隼田は悶絶。

チャンスとみた天神がスモールパッケージホールド、ビクトル膝十字固めをイスの上で繰り出し足のついでに腰にもダメージを与え、両者リングに戻る。

最後は隼田がスピアーをヒットさせると渾身の力でドラゴンスリーパー。
粘る天神だったが遂にタップアウト。

隼田の気合と勢いに押し潰された天神は準決勝で脱落。
隼田の腰を攻めきれず、動きが止められなかったことが敗因か。

流血しながらも気合で試合を乗り切った隼田。
バックステージのインタビューを受けながら気合で流血を止めようとするが、血圧が上昇して噴き出す。
「血も止まらない男」になってしまったがとりあえず優勝に王手をかけた。

(235) 2025/10/16 シングルマッチ

アウトドアーズ代表の桜塚とネクドリヒール軍の総帥であるカイザーの直接対決。
新井を破り勢いに乗る桜塚だがまた強敵と当たる。
ただ、この2つの勢力は現在連合を組む協力体制。
カイザーがまともに潰し合うようなことをするのか疑問が残る。

シングルマッチ
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025-準決勝

○ 桜塚 漸vsカイザー金岩 ×

15分 29秒
胴絞めフロントネックロック

試合レポート:road not

ゴングが鳴ると先手を取ったのは桜塚、打撃と投げを織り交ぜて好調ぶりが伺える。
勢いづく桜塚に対してカイザーが早くもアックスボンバー、しかし桜塚の勢いは止まらない。
体格差にはスピードで対応する桜塚がカイザーの巨体をバックドロップ。自信が桜塚を後押しする。

試合時間は5分を過ぎ、桜塚が必殺技のカーブ・ストンプを決めるがカウント2。
どどんを決めた桜塚はドラゴンスクリュー、長期戦も想定してカイザーを削っていく。
やられっぱなしではいられないカイザーはGTR、ネックハンギングツリーとパワーを活かして反撃。

試合時間は8分を過ぎ、桜塚がスーパーボディブロー、カイザーの叩き付けパイルドライバー狙いもリバースに成功。
止まらない桜塚にカイザーは急所蹴りからスーパーボディブロー、ボディにはボディをお返し。

さらにイスで腰を攻めるカイザーに対して桜塚が2発目のスーパーボディブロー、打撃では負けられない。
桜塚が延髄ジャンピングヘッドバットを決めるとカイザーは流血、想定外の事態にカイザーの動きが鈍る。
カイザーはアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げるが桜塚の腰を破壊するには至らず。

ストレッチプラム、叩き付けパイルドライバーと大技連発のカイザーに桜塚も足取り垂直落下式ブレーンバスターで応戦。
GTRを連発するカイザーを桜塚がバックドロップで投げると胴絞めフロントネックロックで捕獲。

たまらずカイザーがタップして桜塚の勝利。
しかしカイザーの表情に悔しさはあまり感じられない。

新井、カイザーとトップレスラー2人を撃破した桜塚は充実した表情。次はいよいよ決勝戦で隼田と対決。
力強く優勝宣言。
連合を組む陣営トップ同士の対戦で亀裂が心配されたが、問題ないようだ。

敗れたカイザーはどこか目的を達成したかのような雰囲気。
流血したものの比較的試合時間が短いこの結果もカイザーのプラン通りなのか……?。

北村がPODヤングウェーブ戴冠、高西が足の負傷で全治1ヶ月の欠場へ

(236) 2025/10/17 シングルマッチ

チャンピオンの高西にとって初防衛戦。
後輩の北村が挑戦する。
直接対決は高西が2勝していて、北村が先輩越えを目指す構図。

シングルマッチ
時間無制限1本勝負
PODヤングウェーブ選手権

○ 北村 玲央vs高西 京介 ×

19分 55秒
逆さ押さえ込み

試合レポート:road not

決戦のゴングが鳴ると、序盤らしい攻防が続くなかで北村の腕取り逆回し蹴りが高西に炸裂。
北村はこのタイトルマッチのために技を開発した足への低空ドロップキックを発射。

新しい技に動揺したのか流れが悪い高西だったがスリーパーホールド、首4の字固めと締め技で反撃。
足4の字固め、足掛け前転裏膝十字固めとこちらも徐々に削っていく方針で試合を進める。

飛びつき前方回転裏膝十字固めを連発する北村。
得意の足攻めで高西の足を徹底的に痛めつける作戦。

足攻めを警戒する高西にフライングニールキックを頭部にヒットさせて揺さぶりを掛ける。

10分過ぎ。
王者としての意地がある高西が必殺技の垂直落下式DDTでカウント2。
ようやくチャンピオンがペースを掴んだと思われた矢先に北村がダイビングボディプレス。
傾いた流れを引き戻す。

勢いに乗る北村が裏足4の字固めでギブアップを迫るが高西は耐える。しかし苦痛の色は隠せない。
痛む足でドロップキックを決めた高西に北村はダブルニーバスター、非情な攻めに高西は立ち上がれない。

試合時間は15分を過ぎ、高西が逆エビ固めを決めるが足の痛みで反りが足りずギブアップを奪えない。
それでも必殺技のフランケンシュタイナーを狙われたところをパワーボムで切り返してマットに叩きつけるが惜しくもカウント2.9。
横水からベルトを奪った得意技のラ・エスパルダでもカウント3を奪えず高西の焦りが募っていく。

北村がカニ挟みを決めると遂に高西の足が爆発。足を抑えながら痛みに耐えきれずマットを転がる。

足が壊れてしまった高西だったが逆さ押さえ込みをカウント2.9で返し、旋回式カナディアンデストロイヤー、ドロップキックと意地を見せる。

最後はチャレンジャーの北村が低空ドロップキック、両膝砕きからの逆さ押さえ込み。
返す力が残っていないチャンピオンが動けず完璧なカウント3。

ベルト奪取と高西越えを果たした北村は喜びが爆発。
徹底した足攻めで獅子の如き非情な一面も見せた北村のチャンピオンロードがスタートした。

初防衛に失敗し、足を破壊された高西は失意の表情。
検査の結果、しばらくの間無念の欠場が決まった。