PODヤングウェーブ挑戦者決定戦 北村が初めてのベルト挑戦へ
(228) 2025/10/05 4WAYマッチ
PODヤングウェーブチャンピオンの高西への挑戦権を得るための4WAYマッチ。
前チャンピオンでリベンジを狙う横水、高西と因縁があり横水先輩の敵討ちを狙う海成のアウトドアーズ勢。
そろそろ高西先輩を超えたい北村、結果を出した同期の高西に追い付きたい飛田のネクドリ勢の4名が鎬を削る。
4WAYマッチ
時間無制限1本勝負
PODヤングウェーブ挑戦者決定戦
海成 横水 健太 | vs | 北村 玲央 ○ 飛田 大成 |
23分 6秒
二回転延髄斬り → 片エビ固め
試合レポート:road not

ゴングが鳴ると早速海成と北村のW.ドロップキックが横水に炸裂、普段は見られない連携も4WAYならでは。


・・・と思ったら海成のいきなりの裏切り。
怒った横水は海成を投げまくって反撃、海成は即座に謝り横水とのW.ブレーンバスターを敢行。


序盤に流れを掴んだのは北村、海成に対して足掛け前転裏膝十字固めを決め好調。
しかし、海成の打撃に吹き飛ばされると上から横水がシューティングスタープレスで降ってきて大ダメージ。
アウトドアーズの2人が良い連携をみせる。




海成と横水のフライングニールキック+水面蹴りが北村に決まると飛田が低空ドロップキックで追い打ち、ズルい。
飛田は海成をブラインドにして横水に毒霧、チャンスと見た海成が横水に集中攻撃。
海成は北村にローリング・オポジットクロス(略称:ROX)を決めて気合が入っている。
あまり目立っていない飛田は場外から竹刀を取り出したが北村に一撃しただけで竹刀タイム終了。


試合時間は10分を過ぎ、飛田のダブルローテーションムーンサルトプレスが珍しくヒット。
北村もフランケンシュタイナーを決めるがどちらも3カウントは奪えず、飛田はなぜかプレスした海成ではなく北村をフォールする。目が回った模様。


北村が場外に飛田を投げ捨てると海成も横水を投げ捨てる。
飛田の上に横水が降って来てとんだとばっちりを受ける。
そんな飛田がイスを取り出し横水に八つ当たりもかわした横水に投げられ鉄柵に激突。

試合時間は15分を過ぎ、海成が横水にシャイニングウィザード。北村との連携技を飛田に決める。


海成は隙あれば横水を狙い謝るを繰り返していたが先輩の横水が我慢の限界。
高速マシンガンキックを叩き込むと飛田が急所蹴りからの外道クラッチで3カウント、あからさまにおいしいところを狙っていた海成が脱落。



飛田は北村にも毒霧、北村の緑色度が10%アップ。
さらに飛田のホイールバロードライバーも食らってしまったが、横水とのシャイニングインパクトを発射。
真っ逆さまに落ちた飛田だったが執念の腕ひしぎ逆十字固めで横水からギブアップを奪い、横水が脱落。


残ったのは北村と飛田。
飛田が対角線から助走してスーパー・キックを叩き込み毒霧を狙うがギリギリ北村のエルボーが間に合い未遂に終わり、最後は動揺している飛田の後頭部に二回転延髄斬りをクリーンヒットさせてカウント3。

北村は初のベルト獲得と先輩である高西越えをファンに誓う。
最後は負けてしまったが2人を脱落させた飛田もいいアピールとなった。
横水と海成の絆が少し心配だ……。
夢冠トーナメント2025-2回戦
(229) 2025/10/06 シングルマッチ
PODヤングウェーブチャンピオンの高西が登場。
天神との対戦は1勝1敗。
キャリアで勝る天神が有利とみられるが前回のように丸め込みで一発逆転を狙う。
シングルマッチ
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025-2回戦
× 高西 京介 | vs | 天神 剛輝 ○ |
20分 16秒
スモールパッケージホールド
試合レポート:road not



ゴングが鳴ると高西が猛然と攻め込むが天神が冷静にハンマーロックDDTで先手を取る。
高西がくじけず攻めるが再び天神のハンマーロックDDTでリングに突き刺さり流れが掴めない。
そんな高西が長期戦の想定して行動か作戦を変えてドラゴンスクリュー、首4の字固めと天神を削り始めるが、それをあざ笑うかのように天神がの凶器攻撃。しかし、神崎とは違いまだ流血には至らず。




何とか反撃したい高西がスリーパーホールドで攻めるが、天神は凶器のお返し。今度は流血。
天神が執拗に凶器攻撃で念入りに傷を抉り、血で視界が奪われている相手に得意のファイヤーバードスプラッシュを投下。ペースを握り試合を完全に支配する。




天神は急所蹴りから再びファイヤーバードスプラッシュ、高西が意地のカウント1でキックアウト。
反撃に出た高西がDDTで突き刺すが流血の影響が大きくすぐには立ち上がれず。
何とか起き上がった高西がラ・エスパルダで丸め込むが読まれていてカウント2止まり。
試合を支配していた天神だがここで疲労の色が見え始めるが、高西も流血により呼吸が荒い。





天神が試合を終わらせようと振り抜きストレートからジャーマンスープレックスのコンボを決める、高西がチャンピオンの意地で返す。
しかし、天神がモンキーフリップ2連発で平衡感覚を奪い、毒霧も浴びせて高西が悶絶。
このままでは終われない高西はスタナーからダイビングボディプレス。
最近磨きをかけている美しいフォームで決まるもカウント2.9。




1発で駄目なら2発目ということで高西が再度ダイビングボディプレスで体を浴びせるが今度は天神の足がロープに届いてノーカウント。
さらに3発目のダイビングボディプレスを決めるもフォール前に天神が立ち上がりフォールを許さない。
ここで形勢逆転。
天神が場外にいる高西にラ・ケブラーダを発射。
普段あまり見せない引き出しも開け、場外のマットにブリザードスープレックスの荒業。
リングに戻された高西は粘りを見せるが最後は不意打ちのスモールパッケージホールドで丸め込まれてカウント3。

天神のスタイルにズタボロにされた高西はリベンジを誓うが、様々なラフファイトによるダメージはいかほどか。
次戦の防衛戦に影響しないことを祈る。
そして、前戦と違い反則三昧で終始試合を支配し続けた天神。
今思えば1戦前の庄司戦は打ち合わせ済みのクリーンファイトだったのかもしれない。

(230) 2025/10/08 シングルマッチ
まだ謎な部分が多いブラック・フスマスクが2戦目を迎える。
フスマスクは庄司が敗退したことを知ってショックを受けていたようだがはたして。
そして、腰の状態が悪い隼田にとっては気の抜けない厳しい戦いになりそうだ。
シングルマッチ
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025-2回戦
× ブラック・フスマスク | vs | 隼田 和希 ○ |
18分 33秒
侍ドライバー’84 → エビ固め
試合レポート:road not


リストの取り合いから隼田がフスマスクをコーナーに振るがフスマスクは華麗に1回転。
側転からのフライングニールキックで隼田を吹っ飛ばし、バックドロップで弱点の腰を狙うフスマスクがペースを握る。



流れを変えたい隼田は腰への負担が少ないヘッドロックで削っていく。
らしくなく頭を使い先を見据えた選択。
と思ったら本日もスピアーを空振り、「止まれない男」は今日も健在。
もはや様式美となりつつある。



腰を狙うフスマスクは後転バックフリップ。痛みに顔が歪む隼田だが再びスピアーを発射し今度はヒット。
フスマスクの腰にエルボーを入れた隼田は元祖エビ反り式ダイビングボディプレスを背中に投下、腰攻めには腰攻めを返す。


隼田の時間が続く中、気合を入れた隼田が元祖ラリアット一閃。カウントは2。
オーバーヘッドキックで反撃に出たフスマスクだが流れは依然隼田のままで10分経過。




得意のクロスアームスープレックスを決めた隼田だがカウントは2。
ならばと2発目のクロスアームスープレックスを放つがめちゃくちゃロープブレイク。
フスマスクがフライングラリアットを返して動きを止めたいが隼田は止まらない、止められない。
さらに得意のトライアングルランサーを決めるも腰へのダメージは少ないため決定打にはならず。




なおも隼田の猛攻が続き、この試合2発目の元祖ラリアットで試合を決めに行くがカウントは2。
焦るフスマスクはキックの連発からコーナーの隼田にジャンピングエルボーを狙うが避けられてコーナーに激突。
油断した隼田を丸め込むが3カウントは奪えず反撃はここまで。
最後は隼田が必殺技の侍ドライバー’84で完璧な3カウント。

勝利した隼田が健闘を称えるコメントを出そうとするが、冒頭でいきなり「ホセ」と叫んでしまい、謎のマスクマンの正体がバレる。
恐らくコスチュームが黒に変わっていて不思議に思ったものの、肌を合わせた瞬間にホセだと認識してそのまま闘っていたのだと思われる。
ホセに何が起きて何をしていたのかは関係なく、試合後のコメントまでもが「止まれない男」を見せつけてくれた。
ホセは全く空気を読まず突き進む猪突猛進な隼田と対戦してしまったのが運の尽きと言える。
「トーナメントで打倒庄司」の目標を失っていたフスマスク、いやホセは本領を発揮できずに敗退。
隼田の発言で頭が真っ白になったのかいつも以上にカタコトで正体を隠そうとするが、もはや手遅れだ。

(231) 2025/10/10 シングルマッチ
ネクドリ正規軍のエース新井とアウトドアーズ代表の桜塚による決戦。
過去2回の対戦がありいずれもフルネルソンキャメルクラッチで新井が勝利。
優勝を狙う桜塚にとって一番の試練になるだろう。
シングルマッチ
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025-2回戦
× 新井 聖那 | vs | 桜塚 漸 ○ |
18分 32秒
カーブ・ストンプ → ローストピッグクラッチ
試合レポート:road not

先手を取ったのは新井。
体格差を活かして桜塚にブレーンバスターを決める。



新井の攻勢が続くなかで桜塚も打撃を返し流れを奪いにかかるも新井のニークラッシャーでダウン。
チャンスとみた新井がコーナーに上がりダイビングボディプレスを投下するが桜塚が避けて自爆。全身を痛打。

ダメージが残る新井に桜塚が得意の足取り垂直落下式ブレーンバスターを炸裂させる。

カウント1で返した新井は再びダイビングボディプレスを投下し今度はヒット、避けられたままでは終われない。
コーナーの桜塚に串刺し式のスピアーを狙った新井だが、かわされてコーナーに突き刺さる。
隼田と組んだ悪影響なのか若干前がかり気味。

流れを掴みかけた桜塚だが、新井の飛び膝蹴り一閃。
しかし桜塚がすぐに立ち上がり、効いていないと中指を突き立て挑発。


桜塚の挑発に新井のスイッチが入ったかフルネルソンキャメルクラッチで絞り上げる。
それでも桜塚の心は折れずすぐさま反撃に移る。
余裕の態度を崩さない新井が必殺技のエセックス・デストロイヤーを決めるが桜塚はフォールを許さず、さすがの新井も驚きの表情。

このまま終わるわけにはいかない桜塚はスーパーボディブロー、この試合2発目の足取り垂直落下式ブレーンバスターを決めるがダメージの蓄積でこちらもフォールにはいけない。

新井は2発目のエセックス・デストロイヤーを狙うがかわした桜塚がカウンターパンチで撃ち抜く。

譲らない攻防から桜塚がタイツ引きパイルドライバーで新井を突き刺すとヘッドバットの連打、足取り垂直落下式ブレーンバスターとラッシュをかけるが沈めるには至らない。


タイガースープレックス、スーパーミサイルキック2連発を食らっても桜塚は立ち上がり続ける、アウトドアーズ唯一の生き残りとしての意地がある。

場外の新井にトペ・コン・ヒーロを決めた桜塚は鉄柵に新井をぶつけるとリングに戻してバックドロップ。



旋回式カナディアンデストロイヤーを決めた桜塚はすかさず必殺技のカーブ・ストンプを決めるとローストピッグクラッチで固めて3カウント。

新井は今まで全勝していた桜塚相手に痛恨の敗戦。相手の打撃力が上がっていたことを素直に認める。
難敵の新井を突破した桜塚は打撃強化の手応えを感じていた。
次戦はカイザーか西畑。桜塚の苦難の道はまだ続く。

(232) 2025/10/11 シングルマッチ
ネクドリヒール軍の総帥であるカイザーとPNDヘビー級チャンピオンの西畑が対決する頂上決戦。
西畑の没落を狙うヒール軍としては千載一遇のチャンス。
シングルマッチ
時間無制限1本勝負
夢冠トーナメント2025-2回戦
○ カイザー金岩 | vs | 西畑 陽馬 × |
23分 28秒
アルゼンチンバックブリーカー
試合レポート:road not


2人の王者が並び立ったリング。
カイザーがバックドロップで先制。
早速イス攻撃で腰を狙い、会場のブーイングなどどこ吹く風の動き。

流れが悪い西畑はランニングクロスチョップを放つがカイザーにかわされる。
完全にカイザーのペースだ。


5分過ぎ、カイザーの一本足頭突きで西畑は流血。
ふらつく西畑を得意のストレッチプラムで捕らえて痛めつける。


声援を受けて立ち上がった西畑は得意のバッファロースリーパー、場外のカイザーにエルボースイシーダと躍動。
場外でもバッファロースリーパーで絞めあげて怒りをぶつけるが流れる血が場外マットを赤く染め、ファンの顔が曇る。

珍しくコーナーに上がったカイザーは西畑の腰にダイビングエルボードロップ。
重たい一撃に西畑が悶絶。



アルゼンチンバックブリーカーで腰を痛めつけるカイザーに西畑は必殺技のサンセットデストロイヤーを返すが、冷静に西畑を場外に出す。
イスで一撃を与えたカイザーに対して西畑がイスごとラリアットで吹っ飛ばすが、カイザーは場外での叩き付けパイルドライバーを敢行。固い場外における蛮行に会場から悲鳴が上がる。

動きが鈍った西畑に必殺技のぶっこ抜きバックドロップを決めるが西畑はカウント2で肩を上げる。


執拗に西畑の腰を痛めつけるカイザーだが西畑はギブアップの文字を口にしない。
しかしダメージは確実に蓄積していてブレーンバスターを決めることができず返される。


痛みをこらえて起死回生のクロスアームサンダーファイヤーパワーボムもカウント2で返され、すぐに2発目を放つもロープブレイク。
その後も開脚跳びスプラッシュ、クロスアームサンダーファイヤーパワーボムと畳み掛けるが崩せない。

試合時間は20分を過ぎ、カイザーのストレッチプラムを耐えた西畑がこの試合2発目のサンセットデストロイヤー。
会場が一体となったカウントも2.9でカイザーが返し西畑も動揺を隠せない。

カイザーの猛攻を耐え続ける西畑だったがカイザーのアルゼンチンバックブリーカーで遂にギブアップ。
静まり返る会場で勝ち名乗りを受けたのはチャンピオンに対して強さを見せつけたカイザーだった。

プラン通りに西畑の腰破壊を完遂したカイザーは余裕の態度。
次戦はアウトドアーズの桜塚。トップクラスのレスラー同士の争いは連合軍の今後に影響するのだろうか。
それともトーナメントを裏で操るカイザーが何か考えているのか、全くわからない。
敗れた西畑は心は折れていないと語る。
散々痛めつけられた腰はベルトの防衛戦に不安を残す。
