ホセが庄司を3回連続撃破するが試合としてはヒール軍が逆転勝ち

(198) 2025/08/17 タッグマッチ(イリミネーション)

前回のバトルロイヤルで因縁がある庄司を真っ先に失格に追い込んだホセ。
ホセの恨みはまだまだ晴れずさらなる勝利を目指す。
両軍のハイフライヤーとシューターが激突する。

タッグマッチ(イリミネーション)
時間無制限1本勝負

秦野 明夢
× ホセ・ロドリゲス
vs習志野 圭 ○
庄司 達也

29分 44秒
スクールボーイ

試合レポート:蒼龍

ホセの庄司への激しい執着により試合開始からバチバチの2人。
庄司がサミング攻撃でごまかすが勢いが止まらないホセが優勢。

そんなホセをサポートする秦野も庄司をターゲットに集中攻撃を加えるが、アウトドアーズも黙っていない。
習志野がホセにダイビングギロチンドロップを決めてカウント2。

不利な状況打開のために庄司がイスを取り出し秦野に襲い掛かるが、秦野が冷静に回避。
スクリューキックから秦野を走らせて大技を狙うが、これも回避されてしまう。

先に脱落者を出した方が圧倒的に不利なイリミネーションマッチ。
それを意識してかホセが捻り式ムーンサルトプレスで習志野にカウントを迫るが2.9で返される。

両者タッチ。
庄司が秦野をロープ張り付け首4の字固めで捉えてスタミナを奪い、秦野が倒れているうちに場外からイスを取り出しリング上にセット。トップ雪崩式ブレーンバスターで秦野の後頭部をイスに叩き付ける。

怒った秦野がパワーボムでイスに叩き付けようとするが庄司が暴れて難を逃れる。

庄司が逃げられずピンチが続く中、ホセがブルーサンダー式フェイスバスター。
肩を上げるのが間に合わずカウント3で庄司が失格、リング外へ。

2対1になり勝利を確信したホセが習志野を追い込んでいくが一瞬の隙を捉えて習志野が昇天・改を返す。
勝負を決めたいホセがトライアングルランサーでギブアップを迫るが、失格になっている庄司が止めに入ろうとしてレフェリーが制止。習志野のギブアップをレフェリーが見逃してしまい試合は続行。

青コーナーは秦野にタッチ。
長期戦は避けたい習志野がスパートを掛けドロップキックで倒してダイビングギロチンドロップがクリーンヒット。
ガッチリフォールしてカウント3、秦野が失格でホセと習志野が残る。

ホセが2連続で回避して習志野を翻弄してバックを取るが習志野がバックを取り返して丸め込み、カウント3。
アウトドアーズが習志野の頭脳プレーで逆転勝ち。

試合後、ホセが庄司を3回連続で倒していることを引き換えにリベンジマッチを要求するが、庄司は100年早いと一蹴。まだこの因縁は続きそうだ。

最後の前哨戦で西畑が永岩から3カウント奪取

(199) 2025/08/18 6人タッグマッチ

PNDヘビー級タイトルマッチに向けた最後の前哨戦。
チャンピオンのバトラー永岩が挑戦者の西畑を迎え討つ構図だが、前哨戦に入ってから西畑はいまだに勝利できておらず、首のダメージも限界に近い。

ネクドリ正規軍潰しを狙う若林の要求で新井 聖那が登場。
ここで新井から勝利を獲った場合はシングル対決に一気に近づくだろう。

そして、前回も流血して全く良い所がなかった神崎は天神へのリベンジを誓う。

6人タッグマッチ
時間無制限1本勝負

神崎 卓斗
新井 聖那
○ 西畑 陽馬
vs天神 剛輝
若林 闘次
バトラー永岩 ×

23分 10秒
サンセットデストロイヤー → 片エビ固め

試合レポート:蒼龍

青コーナーの先発は神崎。
それを見ると赤コーナーから苦手意識をあざ笑うかのように天神がリングインして、試合開始。

ゴングが鳴ると早々に天神は場外乱闘に持ち込む。
ハンマーやイスを取り出すが神崎は冷静に対処。

リングに戻り天神が神崎をヘッドロックの体勢に捉え、隠し持っていた凶器を額に押し付ける。
またもや流血かと思われたが神崎が早めに跳ねのけ何とか流血は回避。

タイトルマッチの前哨戦ということでチャレンジャーの西畑とチャンピオンの永岩が長い時間やり合い、若干西畑が優勢で試合が進む。
それを嫌ってか永岩が天神にタッチして何かを指示。
永岩がフォローする中、背後から凶器を突き刺し、西畑が流血する。

それを見ていた新井が西畑を救援。
神崎と共に天神にサンドイッチラリアットや二人がかりのストンピングを入れて形勢逆転。
タッグを多く組む新井と神崎のコンビネーションが光る。

その後は新井の的確なリーダーシップで正規軍優位が変わらず、イラ付いた天神が新井にも凶器を突き刺す。

赤コーナーから永岩が出てくると、青コーナーは西畑にタッチ。
青コーナー側は永岩に徹底してチャレンジャーの西畑をぶつける作戦のようだ。

流れを掴みたい永岩はイスの上にブレーンバスターを出すが、西畑が手を止めずにスリーパーホールド。
赤コーナー側から若林と天神が出てきて必死に止める。

西畑がピンチに陥ると青コーナー側の新井・神崎も出てきてしっかりカット。
続けて神崎と新井が共にロープに走り、永岩に対して神崎がジャンピングエルボー、倒れたところに新井がセントーンと鮮やかな連携プレーで西畑をアシストする。

余裕が無くなってきたヒール軍は神崎にターゲットを絞り、若林が自コーナーに連れていきハイフライフロー。
フォールに入るがカウント2で神崎が自力で肩を上げる。

神崎と新井がダブルのブレーンバスターで若林を場外に落とすと、待っていたのは西畑。
ここ何試合かの鬱憤を晴らすかのような場外ドラゴンスープレックスで若林が大ダメージ。

痛い首を抑えたまま若林が何とか自コーナーに戻り天神にタッチ。
西畑が独りで相手コーナーに突っ込みサンセットデストロイヤーで天神に対しても鬱憤を晴らす。

横で待ち構えていた永岩は西畑にパイルドライバーを仕掛けるが切り替えされて自分が食らってしまう。

西畑が新井にタッチして2人で頭部にキック。
永岩に背を向け場内の観客にフィニッシュ宣言しているところで永岩が新井の股間を蹴り上げ悶絶。
振り向いて状況を理解した西畑が申し訳無さそうにリング外に戻る・・・。

新井が青コーナーで控える西畑に試合を託す。
西畑は満を持してサンセットデストロイヤーを永岩に炸裂させ、ヒール軍の救援が間に合わずカウント3。

負けが続くタイトルマッチの前哨戦だったが最後の最後でチャンレンジャーの西畑がチャンピオンの永岩から必殺技で3カウントを奪取して大きい1勝。
一方、首を破壊してタイトルマッチを無くそうとしていたヒール軍は目論見通りにいかず王者自らが3カウントを獲られる最悪の結果となった。

新井の的確な指示や、神崎の苦手を克服したい気持ち、何としても西畑に獲らせたいチームとしての強い思い、そしてキッチリ決めた西畑の決定力による勝利と言えるだろう。

一気にチャレンジャーの西畑に風が吹き始めた中、次回はいよいよPNDヘビー級タイトルマッチ。
永岩がV3を達成するか、西畑が正規軍にベルトを持ち帰るか注目してほしい。

ヤングドリームリーグ2025 最終日

(200) 2025/08/20 シングルマッチ

高西は勝ち点4、北村は勝ち点3。
高西はこの試合で勝ち、試合201の横水が引き分けか敗北が条件になる。
前試合で飛田にDDT対策をされて痛い敗北を喫してしまったが、どれだけ修正できるのかがポイントになりそうだ。

シングルマッチ
20分1本勝負
ヤングドリームリーグ2025

○ 高西 京介vs北村 玲央 ×

19分 26秒
ジャーマンスープレックス

試合レポート:蒼龍

序盤はオーソドックスな技のやり取りで高西はボディスラムやヘッドシザース、北村は得意の関節技で攻める。

10分頃から少しずつ高西に流れが傾き、ボディープレスやジャーマンスープレックスで追い込んでいく。

北村も足を痛め付けながら機会を伺いムササビのようなボディープレスで反撃するが、高西はなんとカウント1で返す。
北村はたじろぐ事無く、足攻めを継続して少しずつ高西にダメージを蓄積させていく。

高西は大技で細かく受けていたダメージをチャラにする作戦。
リング中央で2発目のジャーマンスープレックスはカウント2.9。

残り2分を切り北村がバックを取って試合を決めようとするが高西がカンガルーキックで阻止。
その後も北村が足を狙うがうまくかわされ残り1分。

高西のこの試合3発目となるジャーマンスープレックスで北村が力尽きカウント3。
高西が残り時間34秒で優勝の望みをつなぐ勝ち点3を獲得した。

(201) 2025/08/21 シングルマッチ

海成は勝ち点4、横水は勝ち点6。
海成は勝って場合に高西の結果次第だが優勝の可能性があり、横水は勝てば文句なしの優勝。

ネクドリのリングでは初対戦になるが、横水が海成を弟のように可愛がっている間柄。
新人ながら優勝争いに絡む躍進を遂げている海成を相手に手を抜く余裕は無い。

シングルマッチ
20分1本勝負
ヤングドリームリーグ2025

× 海成vs横水 健太 ○

17分 27秒
片羽絞め

試合レポート:road not

ゴングが鳴ると横水がマンハッタンドロップで先制。
海成も得意の柔道技で反撃するが横水も対抗して払い腰で投げる。
エルボーの交差、打撃の読み合い。アウトドアーズの2人だからこその攻防が続く。

横水が馬乗りナックルアローを決める……先輩の圧を込めながら。
横水のスーパー・キックが海成に直撃するが海成は気合ですぐに立ち上がりコーナーでミドルキックの連打。

スーパー・キックをもう1発叩き込んだ横水は海成に首極めアームロックでダメージを与えるがエスケープした海成も逆エビ固めを返す。
海成のダブルアームDDTをリバースした横水が屈伸式ダイビングボディプレスを投下するがカウント2。
勢いに乗る横水は得意のデスティーノを決め、海成をコーナーに振るが海成が必殺技のローリング・オポジットクロス!すぐにロープエスケープとなったが海成の意地が見える。

リバースフランケンシュタイナーを狙った海成だったが横水に思いっきり叩きつけられ顔面を強打、逆回し蹴りを狙えば横水の踵落としがジャストミートと悉く読まれている。
バタリと倒れた海成の背中に横水はシューティングスタープレスを投下してフォールするが海成はカウント2で何とか返す。

試合時間が10分を過ぎると海成が再びローリング・オポジットクロス、耐えた横水にすかさずエルボーの連打から得意のドロップキックを突き刺す。
攻め手を緩めない海成はシャイニングウィザードも決めるとカウンターのエルボーも放つが呼吸が荒い。

一気に勝負を決めたい海成は飛び膝蹴りラッシュから観客へアピール、ファンの大声援が後押しする中、渾身の逆エビ固めを決めるが横水は決してタップしない。
疲労の色が隠せない海成を横水が片羽絞めで捕らえるが海成も気合で耐え忍ぶ。
3発目のローリング・オポジットクロスでも横水の心は折れず、動揺する海成に横水のスーパー・キックが炸裂。
横水が海成を再び片羽絞めで捕らえるが海成の足がロープに届く。

横水が打点の高いスクリューハイキックを決めて海成をロープに振るがダメージからか横水が動けず正面衝突。
海成のエルボーが横水の顎を打ち抜き横水がダウン。シャイニングウィザードからの逆エビ固めでも横水を仕留めきれない。

横水の飛び膝蹴りが海成の顔面を撃ち抜くと高速マシンガンキックから片羽絞め。
海成の手はあと少しロープに届かず遂にタップアウト。

オイッ!聞こえてんだろ、ネクサスドリーマーズ!!
ヤングドリームリーグ2025!優勝したのはこの俺、アウトドアーズの横水 健太だッーーー!!

……ハァ、ハァ……、最後の試合、新人の海成だから楽勝だと言っていた奴ら、海成……アイツすげえーよ。
ガンガン来て圧倒されたよ。試合を見てわかっただろ?

社会人プロレスでも本気でトレーニングして、技を練習すれば大手団体の奴らにも通用するんだよ!

さて、この熱いリーグ戦の余韻があるうちに1つ大事な発表がある。

アウトドアーズ初のチャンピオンベルト、若手限定のシングルベルトを創る!
そして──その初代チャンピオンはこの俺だ!!
異論あるヤツは……いつでもかかってこい!

アウトドアーズ初のベルト「PODヤングウェーブ」創設を宣言。横水が初代チャンピオンに。
今後は若手限定のシングルベルトとしてタイトルマッチを予定。