ヤングドリームリーグ2025 4日目

(194) 2025/08/10 シングルマッチ

ネクドリとアウトドアーズの最若手同士でシングルマッチの対戦は初めてだが、デビューが2年早い北村は負けられない。
北村が勝ち点3で優勝争いから既に脱落、海成が勝ち点4で優勝の可能性が残されている。

シングルマッチ
20分1本勝負
ヤングドリームリーグ2025

○ 北村 玲央vs海成 ×

15分 37秒
裏足4の字固め

試合レポート:road not

ゴングが鳴ると互いに打撃で攻めるがブレーンバスター、ハーフハッチと決めた北村がやや優勢か。
海成は腕攻めで反撃も踵落としが全然当たらず流れに乗れない。
それでもヒップトスからストレートアームバーで捕らえると、次第に打撃が当たり出す。
ハーフハッチを返した北村だったが海成の勢いは止まらず。

攻め続ける海成だったがまたも踵落としを避けられると、北村の元祖カッターを被弾。
北村は両膝砕きから得意の裏足4の字固め、海成の脚に狙いを定めたようだ。
北村が海成に膝突き蹴りを放つとこれが海成の顔面にクリーンヒットし、海成は鼻から出血。
若干動揺した北村だったが、冷静に海成の膝を痛めつける。
鼻血の影響で呼吸が荒い海成だったが、シャイニングウィザードを発射、しかし直ぐに立ち上がれない。

元祖カッターを決めた北村はコーナーに上るとダイビングダブルニープレスもカウント2。
海成もダブルアームDDTを返すが北村がノーザンライトスープレックスでロープに海成の脚をぶつける。
試合時間は10分を過ぎ、海成がコーナーの北村にミドルキックの連打、北村はもう一度ロープに向かってノーザンライトスープレックスを返す。
海成が逆エビ固めで北村にギブアップを迫るが北村は耐える。
3発目のノーザンライトスープレックスを狙った北村だったが、耐えた海成がDDT。

必殺技のフランケンシュタイナーで北村が海成を丸め込むが惜しくもロープ。
逆落としを決めた海成だったが呼吸が辛そうな表情、その隙をついて北村が元祖カッター。
北村が得意の逆さ押さえ込みを決めるがカウント2、海成も逆さ押さえ込みを狙ったがこれはロープ。

シャイニングウィザードを決めた海成に対して北村は膝突き蹴りからフライングニールキック。
尚も立ち上がってくる海成にもう一度膝突き蹴りから裏足4の字固め。
散々痛めつけられた脚が限界を迎え海成がタップ。

鼻血の影響もあり痛い敗北となった海成だが優勝の可能性を僅かに残す。
北村はキャリアの差を活かしてリーグ戦初勝利、最終戦の高西への勝利も狙う。

(195) 2025/08/11 シングルマッチ

優勝争いに残っている高西と連敗で脱落してしまった飛田の対戦。
ユニットが異なるもののタッグを組むこともあった同級生の間柄で、この対戦は飛田が1勝。
高西としてはここで勝って暫定トップに躍り出たい。

シングルマッチ
20分1本勝負
ヤングドリームリーグ2025

× 高西 京介vs飛田 大成 ○

18分 41秒
タイチ式外道クラッチ

試合レポート:road not

友達の間柄の2人だけあって読み合いの展開、飛田がデジャヴで投げペースを握る。
膝突き蹴りを決めた飛田は高西を挑発。
飛田が打撃を中心に翻弄するが高西もスリーパーホールドで反撃。
そんな高西を嘲笑うように飛田は足へのDDTで痛めつける。

首4の字固めやスリーパーホールドで反撃する高西だったが、飛田のスーパー・キックが顔面に直撃。
低空ドロップキックも決め飛田は高西を挑発。さらに毒霧も浴びせて高西の顔面が緑色に染まる。
苛立ちを隠せない高西はドラゴンスクリューからの逆エビ固めで腰を攻める。

飛田をコーナーに張りつけた高西がエルボーの連打から怒りのピッチングチョップ。
さらにファイナルカット、DDTと決め高西が波状攻撃。

飛田は膝突き蹴りから得意の腕ひしぎ逆十字固めを返すが高西が耐える。
ファルコンアローからタイチ式外道クラッチもカウント2で返す。

試合時間は10分を過ぎ、高西が得意のダイビングボディプレスを2連発。
スタナーからの逆エビ固めで試合を決めようとするが飛田が何とか耐える。

反撃に転じた飛田がロープに走り得意のカナディアン・デストロイヤーで脳天を突き刺すが、ここで負けて優勝争いから脱落したくない高西が意地をみせてカウント2で返す。

ここで高西が勝負に出る。
飛田をコーナーに乗せて雪崩式ブレーンバスターで豪快に投げる。
飛田は背中を強打して顔が苦痛に歪む。

高西が必殺技の垂直落下式DDTで勝負ありかと思われたが、大事なところでフォールにいけず闘いが続く。

飛田が得意のホイールバロードライバーを決めるがカウント2。
腕ひしぎ逆十字固めも高西の心が折れない。

高西が2発目の垂直落下式DDTを決めるが、飛田が意地で立ち上がりまたフォールに行けない。
飛田の垂直落下式DDT対策が見事にハマる。

垂直落下式DDTを防がれたがどうしても勝ち点3がほしい高西はダイビングボディプレスに切り替える。
飛距離十分で飛田の全身にダメージを与えたままフォールするが飛田の手がロープに届きカウントならず。

すぐ立ち上がった飛田がDDTから金的攻撃につなぎ外道クラッチで丸め込むと悶絶する高西が返せずカウント3。

勝てば優勝に大きく前進だった高西は同級生の飛田に足をすくわれ痛すぎる敗北。
優勝には横水の敗北と自身の勝利が絶対条件となってしまった。

2連敗からの2連勝とようやくエンジンが掛かってきた飛田だが彼のリーグ戦はここで終了、時すでに遅し。

ヒール・アウトドアーズ連合軍が崩れて暗雲、秦野が久々の勝利

(196) 2025/08/13 8人バトルロイヤル

ネクドリ正規軍4名とヒール・アウトドアーズ連合軍の4名の計8名によるバトルロイヤル。
仲間を意識した争いになるのか、勝ちにこだわり個々の闘いになるのかはやってみないとわからない。

8人バトルロイヤル(オーバー・ザ・トップロープ)
時間無制限1本勝負

○ 秦野 明夢
ホセ・ロドリゲス
隼田 和希
新井 聖那
vs桜塚 漸
庄司 達也
習志野 圭
カイザー金岩

16分 43秒
オーバー・ザ・トップロープ

試合レポート:蒼龍

試合開始のゴングと共に両軍入り乱れた攻防が始まる。
予想通り(というかゲームの仕様上)陣営に関係なく目の前にいるレスラーを攻撃する個人戦の様相に。

途中、カイザーと新井が協力してカイザーとタッグパートナーである庄司に攻撃するところを習志野が呆然と見守る場面があったが、これもバトルロイヤルの醍醐味だろう。
その後も庄司は新井の猛攻を受けてタイガースープレックスを被弾。
どうやら新井は庄司をターゲットにしている模様。

6分を過ぎて既にフラフラ状態で倒れている庄司を狙っていたのはホセ。
恨みを晴らさんとばかりに庄司を捉え場外に投げ飛ばし、庄司が1人目の脱落者に。

次に標的になったのはアウトドアーズの桜塚。
新井がロープの下から場外に落とすと秦野に攻撃を指示。
リング上に戻って来てからは新井がタイガースープレックスからフェイスバスターで追撃を加える。
そして10分を目前に桜塚は秦野に落とされる。

陣営とかそういう難しいことは考えていない隼田は新井に体を浴びせるが、場を乱す奴は排除とばかりに新井が場外に落とし、隼田が失格。
残りはネクドリ正規軍が3名、ヒール・アウトドアーズ連合軍が2名。

新井の次の狙いは習志野。
タイガードライバーを炸裂させるがカウント2.9。
その裏でホセがマスクを失うキッカケになったカイザーに必殺の捻り式ムーンサルトプレスを狙うが、着地直前に秦野がカイザーを起こして豪快に自爆。
その後は、秦野・ホセ vs カイザー、習志野 vs 新井の構図が続く。

15分を過ぎて、試合が動く。
有効な攻撃が出せない姿にイラ立ったのか新井の相手の座を奪うためなのか真意は不明だが、カイザーが連合を組む習志野を場外に落とす。
これは場外からも驚きの声があがる。

待望のカイザー vs 新井の状況が実現するが、冷静に新井がカイザーを場外に落としてヒール・アウトドアーズ連合軍が全員失格。
残るのは新井、秦野、ホセの3名。

16分中頃、秦野が自爆のダメージが残るホセを場外に落とし、新井とのマッチレースに。

正規軍内の争いをみせてくれるのかと思いきや、あっさりと秦野が新井を場外に投げ捨て試合終了。

なんだかんだで新井自らの大技と共に正規軍メンバーに対して的確な指示を行いヒール・アウトドアーズ連合軍を1人ずつ撃破していき、内容としては正規軍が快勝。
陣営の抗争に協力しながらも秦野はホセの自爆や新井が矢面に立つ場面を作り最後は勝利する策士っぷりをみせつけた。5連敗していただけに秦野の復活は正規軍としても大きい。

途中で失格になったもののホセは庄司に一矢報いる形に。
今後も付け狙うことを宣言した。

そして少なからずヒール軍とアウトドアーズの綻びが見られた一戦になったが、はたして・・・。

西畑が前哨戦3連敗、神崎の流血トラウマ悪化

(197) 2025/08/14 タッグマッチ

ヒール軍に寝返りかつてのパートナーである永岩と共闘する道を選んだ若林が西畑討伐を宣言。
バトラー永岩が持つPNDヘビー級ベルトを狙う西畑としては避けることはできない。

そして、今回若林のパートナーは永遠のライバルである同期の天神。彼も西畑のタイトルマッチを阻止する気満々だ。
天神に散々流血に追い込まれすっかりトラウマが生まれてしまった神崎はここで雪辱したい。

タッグマッチ
時間無制限1本勝負

西畑 陽馬
× 神崎 卓斗
vs天神 剛輝
若林 闘次 ○

20分 50秒
オクラホマスタンピード → 乗っかり式片エビ固め

試合レポート:蒼龍

青コーナーはPNDヘビー級ベルトの次期挑戦者でありながら前哨戦を連敗している西畑と、天神に散々やられている神崎がリングイン。今回は前哨戦ではないが両名にとって因縁がある若林と天神が相手ということで若干緊張した表情を浮かべる。

西畑の同期で最大のライバルで、神崎を絶好のカモにしている天神は「2人共に血祭りにあげてやるよ」と挑発したところでゴングが鳴る。

試合は早々にヒール軍がスパート。
いつも通り天神が凶器攻撃。
慌てた様子の西畑が若林をコーナーに乗せて大技を狙うが反撃され、ダイビングボディプレスを食らってしまう。

神崎に対してもトラウマとなっている凶器攻撃を仕掛け、西畑が救援に入るがこの試合も大流血。

心配されたヒール軍の連携も良く、数々のツープラトンで西畑の首を徹底的に攻めていく。

11分過ぎたところで若林が必殺技のジャンピングパワーボムを西畑に炸裂させ、神崎がカウント前にカットするが捕まりパイルドライバーで撃退。

続けて倒れている西畑を抱えてオクラホマスタンピードでフォール。
早期決着するかと思われたが神崎が何とか蘇生してカウント2でカット。
ヒール軍の大攻勢が続く。

西畑が神崎にタッチ。
ヒール軍は戦いの場を場外に移し、神崎に対して天神が場外ムーンサルト、若林が固い床にバックドロップ、リング上に戻るとパイプ椅子で脳天を撃ち抜き、神崎が深刻なダメージを負ってしまう。

フラフラになりながら神崎が西畑にタッチするが、若林がオクラホマスタンピードで西畑に乗っかりフォール。
神崎がカウント2でカットして天神も加わり4人がリング内で乱戦になる中、天神が神崎に金的やファイヤーバードスプラッシュ。神崎が瀕死の状態に。

最後は若林がオクラホマスタンピードで神崎を叩き付けてフォール。
救援に入る西畑を天神がしっかりブロックしてカウント3。

終始ヒール軍の2人にやられっぱなしだった西畑と神崎。
どちらもほとんど得意技が出せずフラストレーションが溜まる試合に。

今回も流血して何もできず負けてしまった神崎は西畑に謝りながらリング上で座り俯くが目は死んでいない。
西畑としてもヒール軍の勢いに押されて返せなかった責任を感じているようだ。

試合後、西畑は次回の最後の前哨戦の6人タッグマッチのパートナーに神崎を指名。
かつて自分が苦しい時期に変化のきっかけを作ってくれた神崎に、今後は自分が乗り越えるチャンスを作ろうとしているようだ。

快勝した若林は狙っている新井 聖那を指名。
次回カードは西畑・神崎・新井 vs バトラー永岩・若林・天神が決定した。