若手チャレンジシリーズ 海成と北村 玲央

(133) 2025/04/05 シングルマッチ

プロレスリング アウトドアーズの新人「海成」が同団体の先輩の習志野に挑戦。
海成はネクサスドリーマーズのリングで初めてのシングルマッチである。

シングルマッチ
若手チャレンジシリーズ
20分1本勝負

× 海成vs習志野 圭 ○

16分 28秒
スクールボーイ

アウトドアーズの新人である海成。
腕攻めに磨きを掛けている最中で柔道経験を活かして背負い投げなどの投げも得意とする。

習志野は場外に海成を落とす。
経験の差もあり場外では習志野が一方的に攻め、リングに戻した後も新人殺しの逆エビで仕留めにかかる。

かわいい顔をしているが実は飛びぬけた負けん気の強さを持つ海成。
やられたらやり返すとばかりに膝蹴りを顔面に当てる。
しかし、さすがに先輩の習志野もやられたままではなく、海成をロープに走らせて鮮やかなドロップキック。
フォールカウントはカウント2。

試合時間が7分を過ぎて、海成が腕を取り必殺の腕ひしぎ逆十字固め。
腕は伸び切りかけたがロープが近くブレイク。

決め切れなかった海成は少し動揺した顔色を見せる。
しかし、すぐに気持ちを切り替がむしゃらにえ丸め込みで勝利を目指すもカウント2止まり。

9分あたりで習志野が昇天・改。
もう決まったかと思われたが海成はカウント2で返し、会場から拍手。

海成は残る力を振り絞り習志野をロープに振る。
一度しゃがんで避け自らもロープで助走を付け習志野の胸にドロップキック、フォールするがカウント2。
決まらなければ決まるまで打つと再度同じドロップキックを放ちフォールするがカウント2を超えることができない。

このドロップキックはまっすぐに伸ばした両足を揃えて相手が走って来る反動も利用して威力を向上させ、他のレスラーのドロップキックよりも見栄えが良い。実はこのドロップキックは習志野に教わった技だ。

海成が習志野をコーナー上に置き大技を狙うがエルボーで迎撃され、フラフラになっているところに習志野のミサイルキックが炸裂。
アナコンダ・バイスで絞り上げるが音を上げずに耐えきる。

そして再度コーナーからの大技を狙い、セカンドロープからのブレーンバスターが成功。
逆エビ、腕ひしぎで習志野にギブアップを迫るが決まらない。

最後は習志野がスクールボーイで丸め込みカウント3。

海成は習志野の必殺技であるバズソーキックを引き出すことができなかったが、何度も諦めずに技を掛けにいく心の強さが引き立った試合だった。

(134) 2025/04/06 シングルマッチ

ネクサスドリーマーズの北村がアウトドアーズの庄司に挑戦。
テクニシャンの庄司を相手に持ち前の足攻めがどれだけ通用するか。

シングルマッチ
若手チャレンジシリーズ
20分1本勝負

× 北村 玲央vs庄司 達也 ○

19分 10秒
フランケンシュタイナー

ネクサスドリーマーズでは一番の若手である北村。
キックと足攻めを得意として丸め込みで金星をあげたこともある頑張り屋さんだ。

コーナーにもたれる庄司に対してエプロンからリング内に飛んでキック、足攻め、ノーザンライトスープレックスと流れるような連続攻撃で庄司を攻めてあわやのカウント2.9。

北村の攻撃を耐えきった庄司が反撃のシャイニングウィザード、ADAMASでカウント2.9。

庄司は反撃に出た北村のスクリューキックをしゃがんで回避。
ロープに振って捉えたフランケンシュタイナーはカウント2.9。

庄司の猛攻は収まらずロープに振りサマーソルトキック、再度ロープに振ってフランケンシュタイナーががっちり決まってカウント3。

北村が巧みな足攻めで庄司を苦しめるが、庄司のテクニシャンっぷりが冴えわたる一戦になった。

隼田が大きな躍進、試合後カイザー金岩がシングルマッチを要求

(135) 2025/04/07 3WAYマッチ(先勝式)

何度も熾烈な争いをしているカイザーと新井に上を目指す隼田を加えた3WAYマッチ。
前試合でホセを撃退した隼田はここで2連勝すれば一気に注目のレスラーになれる大チャンス。

3WAYマッチ(先勝式)
時間無制限1本勝負

○ 隼田 和希
× カイザー金岩
vs新井 聖那

18分 17秒
ドラゴンスリーパー

正規軍2人、ヒール軍が1人という構図ではあるが、隼田としては新井の首も狙いたい。
序盤は隼田がいつも通りガンガン攻める。
時にはカイザーと隼田が強力してブレーンバスターを決めるなど、全員が敵で一進一退の攻防が展開される。

9分過ぎ。
数々の死闘を繰り広げ、大事なところを新井に持っていかれているカイザーが新井に対して凶器攻撃。
新井から大量の血が流れる。

新井を救援する意思があるのか隼田がカイザーにクロスアームスープレックスを2発。
その後もカイザーが2人から狙われ、カイザーは新井を狙うことが多い展開が続く。

試合終盤。
カイザーがいい加減隼田が邪魔になったのか必殺のぶっこ抜きバックドロップを隼田に炸裂させ、新井には叩き付けパイルドライバー。
急所蹴りで隼田を黙らせ、新井にアルゼンチンバックブリーカーでギブアップを迫るが、新井が自力で脱出。

隼田が新井をロープに振り排除するとカイザーに渾身のドラゴンスリーパー。
カイザーが珍しいタップアウトで試合が決着。
ゴングが鳴った後も数秒間は隼田の攻撃の手が緩むことがなく、カイザーが大の字で動けない。

隼田は上位から念願の勝利で復活の兆しが見えてきた。
控え室に戻ったカイザーが怒り狂い部屋を荒らす。
その際に隼田に対してシングルマッチを要求するのであった。

ホセが復活へ向けた勝利

(136) 2025/04/08 タッグマッチ

前試合で手痛い敗戦をしてしまったホセ。
アウトドアーズを代表してベルトがほしい桜塚。
アルカディアネクストジェネレーションリーグで優勝候補とされながら不甲斐ない成績で終わった若林。
くすぶっている3名に今やネクサスドリーマーズの顔と言えるPNDヘビー級チャンピオンのバトラー永岩を加えたタッグマッチ。
やはり注目は永岩を巡る争いになる。

タッグマッチ
時間無制限1本勝負

○ ホセ・ロドリゲス
桜塚 漸
vsバトラー永岩
若林 闘次 ×

18分 32秒
捻り式ムーンサルトプレス → 体固め

桜塚とホセは団体が異なりタッグを組むのは初めて。
ファイトスタイルも異なりうまくコンビネーションが取れるのか不安があったが、2人同時に相手コーナーに向かいサンドイッチラリアットをするなど問題ないようだ。

永岩・若林組みのターゲットはホセ。
ドロップキックで場外に落とし、2人でホセを攻撃する。

若林が桜塚にオクラホマスタンピード。リング中央に戻してフォールするタイムロスが影響してカウント2.9。
さらに若林がホセにジャンピングパワーボムを炸裂させるがこちらもカウント2.9。

永岩が桜塚を捉えてアルゼンチンバックブリーカー。
ホセは若林のパワーボムを切り返し、腕を攻める。

最後はホセの決定力抜群の捻り式ムーンサルトプレスでカウント3。

永岩を巡る争いになると思われたが若林の攻守と最後に決めたホセが目立つ試合になった。
ホセは強豪が揃ったメンバーで決めたことが大きく、復活に向けた一歩を踏み出したと言えるだろう。