アウトドアーズの海成と、ネクサスドリーマーズの築山 諒真のシングルマッチ。

私が1つの試合の生成絵を少しずつ長期間に渡って公開する企画がありまして、
その後に立板三 様から絵に合わせた小説をご提供いただいた作品になります。

一部、フィクションな内容も含まれており、ファイプロの興行やストーリーと異なる点もございます。

※絵はAI生成です。小説はAI生成ではありません。

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第四十一幕:反撃の海成

【海】「ぬるいぜ、リョーマァァ!!」

【諒】「しまっ……うわぁっ!!」

海成は倒れ込むように両足を振り抜き、諒真の足元めがけてスライディングキックを叩き込む! 諒真はバランスを崩し、そのままマットに転倒。場内が大きなどよめきに包まれる。

【観】「やったぁぁぁ! 海成がやり返したぞ!」

【実】「遂に反撃のチャンス! 海成が逆襲に出る!!」

【解】「ここからの展開は一気に変わりますよ。築山、今の判断が命取りになるかもしれません!」

マットに崩れ落ちた築山を見下ろしながら、海成が荒い息を吐く。その瞳には、再び燃え上がる炎が宿っていた。遂に逆襲の幕が切って落とされる。

第四十二幕:スタミナ切れ

リングの照明が汗と期待を照らす。

海成の鮮やかなスライディングキックを受けた諒真は、辛うじて踏みとどまったものの、強烈な衝撃でバランスを崩し、大きく股を開いて膝をつく体勢に崩れ込む。

観客席からは一瞬の静寂と、それに続く小さなどよめきが起きた。

海成は素早く距離を詰め、諒真の背後へ回り込む。

狙いすました足が後頭部めがけて振り抜かれる――ように見えたその一撃は、実は首の下、背中の上部へと正確に当たった。

【海】「オラッ、バテてるんじゃねーよ!」

【諒】「ぐっ……くそっ! ふぅっ、ふぅっ……まだ…いける!」

諒真は必死に体勢を立て直そうとするが、スタミナ配分に慣れていない新人特有の息づかいが耳に残る。

第四十三幕:耐える諒真

背面から受けた一撃で、諒真の体はマットの上を転がった。リングのロープを背にして、ロープを「壁」にすることで場外に落ちるのは免れたが、逃げ切ったわけではない。

ロープ際に追い詰められた諒真は、痛めている肩をさらに踏み付けられる。

【海】「おらぁ! これでも効いてねぇっていうのか、リョーマ!!」

【諒】「……この程度の蹴りが僕に効くとでも思っているのか、海成!」

海成が鋭く踏み込む。諒真は片膝をついたまま、反撃のタイミングをうかがう。顔には疲労の色が、しかし瞳はまだ諦めていない。

【海】「てめぇ! その口、黙らせてやらぁ!!」

【実】「おっと、海成――一気に攻め立てる! 築山、ロープを背に粘る展開です!」

【観】「おおっ!」
【観】「ナイス!」
【観】「危ないよ!」

場内の空気が再び上昇する。海成は諒真の肩や背中を狙い、築山はその重圧に耐えながら一瞬の反撃の糸口を探す。

【諒】「……まだだ、まだ、終わらせない!」

諒真はロープを利用して体を持ち上げ、反撃の糸口を模索する。海成はその動きを見逃さず、距離を詰める。

第四十四幕:焦る海成

【諒】「フンッ……この程度の攻撃が、僕に効くと思ってないだろうな、海成!」
【諒】(……めちゃくちゃ痛いに決まってるじゃないか! もう少し加減してくれてもいいんじゃないかな、海成!!)

諒真は海成に対して挑発的な言葉を吐き、まるで効いていないかのように見せる。

しかし、そんなことはない。

海成の蹴りはきっちりと入っており、演技とはいえ諒真に十分な痛みをもたらしていた。

自分も本気で海成を痛めつけてきたことは棚に上げつつ(人間、いざとなればそんなものなのだが)、容赦なく怪我した部分へ蹴りを叩き込んでくる海成に、諒真は内心苛立ちを募らせる。

だが諒真の鍛え上げた体は頑強な筋肉の鎧で包まれており、文字通りのタフネスだった。

その「効いていない」という強がりが、全くの嘘でもないことを海成も察していた。

【海】(こりゃ、もう少し効果のある攻撃に、切り替える必要がありそうだな……)

第四十五幕:倒れる諒真

【海】「チッ……なら、これはどうだ!」

海成は諒真の髪を掴むと、無理やりリング中央へと引きずり出す。場内に緊張が走る。

【実】「おおっと、ここで髪をつかんで中央へ! これはかなり乱暴だ!」

【解】「挑発に乗った形でしょうが、築山のタフさが逆に海成を熱くさせていますね。これは一気に畳み掛けるつもりですよ」

【諒】「ふぅっ……ふぅっ……!」
【諒】(く……海成、何をするつもりだ?)

まだ荒い息を吐いている諒真の背中に、海成は渾身の力でミドルキックを叩き込む。

【諒】「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ドガッという鈍い衝撃音と共に、諒真はついに崩れ落ち、マットにうつ伏せに倒れ込む。

【海】「ようやく倒れやがったか……まったく、ガッツのある奴だぜ」

諒真の背を見下ろす海成の目には、賞賛の色が浮かんでいた。

第四十六幕:海成の攻勢

海成は諒真の背に馬乗りになると、その口に指を突っ込み、顔を無理やり持ち上げる。観客は悲鳴と歓声を入り混じらせる。

【海】「オラッ、さっきの威勢はどうした!? まだ立ち上がる気力もねぇのかよ!」
【海】(どうだ! これでようやく俺を先輩として認める気になったか、リョーマ!)

【諒】「はぁっ……はぁっ……ま、まだ……だ……!」

諒真は荒い息を吐きながらも、なお強がってみせる。しかし、アドレナリンの支えが切れ始めたのか、怪我の痛みと蓄積されたダメージ、さらには自らの攻撃で消耗した体力が一気にのしかかる。四肢は鉛のように重く、思うように動かない。

【実】「築山、粘るが……これはかなり苦しいぞ!」

【解】「完全にガス欠ですね。気持ちで立ち上がろうとしていますが、身体がついてきていません。ここをどう耐えるか……」

【観】「リョーマ! 頑張れー!!」「立てー!!」

観客の声援が飛ぶ中、諒真はわずかに拳を握りしめる。しかし、次の瞬間、海成のさらなる攻撃が迫ろうとしていた――。

第四十七幕:調子づく海成

さらに調子づいた海成は、うつ伏せに倒れた諒真の背中を思い切りストンピング。

そのまま踏みつけを「土台」にして仁王立ちになり、右手を高々と突き上げて勝利宣言を見せつける。

【海】「どうした、リョーマ! こんなもんか、ネクドリ!!」

【観】「うわぁーっ!」
【観】「やりすぎだろ!」
【観】「でもカッコいい!」

【実】「海成、完全にペースを掌握しました! これは挑発的すぎるアピールだ!」

【解】「あまりにも露骨ですね。諒真の怒りを煽っています。逆に言えば、これは大きな隙にもなり得ますよ……」

マットに沈む諒真の胸の奥で、熱い炎が再び燃え上がる。

【諒】「ギブか!? まだしないのか、海成!!」
【諒】(調子に乗りやがって……! 僕は怒ったぞ、海成!!)

諒真の拳が小さく震え、観客の視線はマットの上で注がれ、次の瞬間がくることを固唾を飲んで待っていた――。

第四十八幕:キレる諒真

リング上、膠着していた攻防に変化が訪れる。
ここにきて、ついに諒真が“キレた”のだ。

まだ体力は万全ではない。だが、海成の攻撃を必死に凌ぎ続けたことで、少しずつ回復の兆しが見え始めていた。あとは反撃のチャンスをつかむだけ――。

諒真はあえてマットの上を這い、海成の足にしがみつきながら立ち上がろうともがく。

【観】「リョーマ! リョーマ!」
【観】「立ち上がれー!」

会場からは力強いリョーマコールが響き渡り、観客の声援も受けることで、諒真の闘志が再び激しく燃え上がる。

第四十九幕:立ち上がる諒真

【海】「おら、しっかり立てや!」

荒々しく声を張り上げながら、海成は築山の顔を掴み、無理やり立たせようとする。

一見すれば先輩の威圧そのもの。しかし、その裏では「大丈夫か」という気遣いも込められていた。

【諒】(よし……バレてないな)

諒真は心の中でほくそ笑む。演技は見事に功を奏し、海成はまだ自分が消耗していると思い込んでいた。

反撃の機会は、すぐそこまで迫っている。

【諒】「まだまだいけるに決まってんだろ!!」

気迫の声とともに、諒真が突如として力強く立ち上がる!

【観】「おおおおっ!!」
【観】「立った、築山が立ったぁぁ!」

【実】「なんと! 完全に消耗していると思わせておいて、築山がここで立ち上がった!」

【解】「見事な演技でしたね。これは相手の意表を突く巧妙な戦略です。さぁ、ここからどう攻めるか注目です!」

虚を突かれた海成の表情がわずかに揺れる。その一瞬――リング上の主導権は、確かに諒真の手に渡った。

第五十幕:仕掛ける諒真

【諒】(やはり乗ってきたな、海成!! ここから一気に仕掛ける!!)

ロックアップからの力比べ。海成が先に動き、築山の背後を取ろうと回り込む。しかし、その動きはわずかに遅く、不完全に終わる。すぐさま築山が腕を振りほどき、反撃のチャンスを掴む。

【諒】「もらったぞ、海成!」

【海】「な、なにっ!? ぐぅぉおお!!?」

築山の動きは鋭かった。正面からの力比べを一転、切り返しの流れに変えると、一瞬の隙を逃さず組み敷こうとする。観客席からも大きな歓声が上がった。

【観】「いけぇぇ!! 築山の逆襲だ!!」

【実】「これは凄い! 受けに回ったかと思えば一瞬で攻勢に!!」

【解】「ロックアップからの切り返し、これぞ冷静な判断ですね。海成は油断しましたよ!」

リング中央での攻防は、会場全体の緊張を一層高めていく。両者の力がぶつかり合う音すら、観客の心を揺さぶっていた。