アルカディア初のマスクマン「ホセ・ロドリゲス」が入団

プロレスリングアウトドアーズを含めると16名体制になったアルカディア。
十人十色と言える個性的なメンバーが揃ったがファンからマスクマンを待望する声が挙がる。
そんなことを影響されたかは定かではないが、アルカディアの上層部はメキシコで活躍している20代のルチャリブレをスカウト。アルカディア初のマスクマンが登場。
(レスラーのアイデアありがとうございました)

(072) 2024/12/28 シングルマッチ

ホセ・ロドリゲスが初登場。
高西が迎え撃つ。

シングルマッチ
時間無制限1本勝負

○ ホセ・ロドリゲスvs高西 京介 ×

15分 35秒
捻り式ムーンサルトプレス → 体固め

試合開始直後、高西がコーナーに振るとコーナーを駆け上がりムーンサルトで回避。いきなり飛び出した見慣れないルチャの動きに会場から驚きの声が響く。
両者共に攻撃が当たらずやや噛み合わない場面が多いが、ホセの緊張と慣れないスタイルに戸惑う高西の影響が出ているのかもしれない。

高西をロープに振ったホセはその場でジャンプをして高西を2回飛び越えソバット。
フラインケンシュタイナーで相手を仰向けにし、その場飛びムーンサルトフォールと次々に運動神経抜群の技を出していく。

12分が経過した頃、高西に疲労が伺える。
高西がコーナーポストにホセを乗せて雪崩式ブレーンバスターを狙うが、体を返され雪崩式スイングDDT。

最後は必殺の捻り式ムーンサルトプレスで3カウント。
華々しい日本デビューを飾った。

(073) 2024/12/29 タッグマッチ

ホセ・ロドリゲスの2戦目。
ルチャ殺法を披露できるか!?

タッグマッチ
時間無制限1本勝負

× 庄司 達也
桜塚 漸
vs北村 玲央
ホセ・ロドリゲス ○

18分 33秒
捻り式ムーンサルトプレス → 体固め

世代的に近い桜塚とホセ。トップを狙う立場としては早めにライバルを潰しておきたい気持ちが出て激しいどつき合いとなる。
それに呼応するかのように最若手の北村も奮起。
ホセとの連携で庄司にコーナーからシャイニングインパクトを炸裂させる。

15分過ぎ、また桜塚とホセがやり合い、場外乱闘。
桜塚が足取り垂直落下式ブレーンバスターで固い場外の床に落とし、ホセの首にダメージを与える。
最後はホセが庄司に捻り式ムーンサルトプレス、北村が桜塚のカットを見事妨害してカウント3。
悔しがる桜塚を尻目にホセの「ビバ!メキシコ!」の声が響くのであった。

新春バトルロイヤル2025

2025年アルカディアの開幕を告げるオーバー・ザ・トップロープルールのバトルロイヤル。
アメリカ武者修行中の西畑を除く16名がルーキー・若手・中堅・エースに4名ずつ4枠に分かれ、それぞれの勝者が決勝戦に進む。

(074) 2025/01/01 4WAYマッチ 新春バトルロイヤル2025(ルーキー)

新春バトルロイヤル2025、まずはルーキー枠の4名。
以前同じルール・メンバーで戦った際は最若手の北村が3名を投げ飛ばす快挙で勝利。
オーバー・ザ・トップロープルールという特殊なルールで向き不向きがありそうだが、今回は北村がマークされるだろう。

4WAYマッチ(オーバー・ザ・トップロープ)
新春バトルロイヤル2025(ルーキー)
時間無制限1本勝負

北村 玲央
高西 京介
vs飛田 大成
横水 健太 ○

17分 53秒
オーバー・ザ・トップロープ

場外に投げてもロープを掴み耐える場面が多発、これが若さか、同世代に負けたくない気持ちの現れか。

最初の脱落は13分過ぎ、金的からの外道クラッチで飛田が北村を仕留めようとしている様子を見ていた高西が視界外から横水に捕まって場外に投げ飛ばされ失格。
その後は何度も飛田が落とされそうになるが必死に堪えて生き残る。

16分過ぎ、リング中央で横水が北村の髪を掴みながら長い助走の末に場外に投げ飛ばし、北村が失格。

最後は、横水が飛田を場外に落とそうとするが失敗。
飛田が横水を場外に落とそうとするが失敗。
再度、横水も飛田を場外に落とそうとしたら成功…と、このルールらしい目が離せない攻防となった。

横水は決勝戦に進出。

(075) 2025/01/02 4WAYマッチ 新春バトルロイヤル2025(若手)

新春バトルロイヤル2025、2戦目は若手枠の4名。
オーバー・ザ・トップロープルールはめっぽう強い神崎が登場。
当大会の会見では、天神が「クリーンファイトでいく」と不気味な表情で意気込みを語っていた。

4WAYマッチ(オーバー・ザ・トップロープ)
新春バトルロイヤル2025(若手)
時間無制限1本勝負

○ 神崎 卓斗
庄司 達也
vs天神 剛輝
習志野 圭

14分 59秒
オーバー・ザ・トップロープ

予告通りと言ったらその通りなのだが天神が妙におとなしい。
イス攻撃なし。いつも相手を流血に追い込んでいる凶器も持ち込んでいないようだ。

神崎が庄司にデスバレーボム、天神が習志野にビクトル膝十字固め、と特にこれといった特殊なことがなく、淡々と時間が過ぎる。

10分過ぎ、庄司が天神に攻撃を加えていた後ろから習志野が接近。捕まえて庄司を場外へ落とし庄司が脱落。
アウトドアーズは自ら減らして良かったのだろうか…。

途中、神崎のロープワーク練習が突然始まるアクシデントがあったりもしたが、習志野 vs 神崎・天神となる構図が目立つ。
13分経過して神崎が習志野にジャーマンスープレックス。その後、天神が習志野を場外に投げようとして1度は失敗するが執念の2回目で投げ切り習志野が脱落して、勝負は神崎 vs 天神の構図に移行する。
もしかして神崎とのマッチメイクを狙っていたのか、ここで天神の表情が変わる。

神崎が変型サソリ固めで絞めるがキックアウト、天神がスターネスダストα。
完璧な角度で落とし勝利を確信した踏み付けフォールだったが、カウント2。
最後は神崎が後頭部へのドロップキックから場外に投げ飛ばして勝利。
神崎はこのルール強い。

天神としてはクリーンファイトで神崎を倒し、実力の差を見せつける作戦だったが負けてしまった。
試合後のインタビューで、天神が「出る杭はぶちのめす主義なんだよ、覚悟しておけ!」と怒り狂った表情で叫び去って行った。

(076) 2025/01/03 4WAYマッチ 新春バトルロイヤル2025(中堅)

3戦目は中堅枠の4名。
タッグチャンピオンの秦野と秦野に敗れた若林・永岩が再度相対する。
新加入のホセがオーバー・ザ・トップロープルールに適性があるのかも注目。

4WAYマッチ(オーバー・ザ・トップロープ)
新春バトルロイヤル2025(中堅)
時間無制限1本勝負

若林 闘次
ホセ・ロドリゲス
vs秦野 明夢 ○
バトラー永岩

15分 27秒
オーバー・ザ・トップロープ

永岩が秦野とホセにジャイアントスイングで相手の三半規管にダメージを与えて場外に落としやすくする作戦に。
賢いが自分も2人分のダメージがあるような。

適性の有無が注目されるホセはいきなりイスを持ち出す。
会場はそうじゃない感が漂い結構ラフファイトをするファイターのようだが、若林のパワーボムを切り返したり、コーナーに逆さ吊りした永岩にフットスタンプをしたりとテクニシャンっぷりを披露していた。

12分過ぎ、ホセが永岩を場外に投げ飛ばし、投げられにくいと思われた巨人があっさり失格。
やはりジャイアントスイングが…。
場外にいた若林が何かを勘違いして突っかかるが我に返って攻撃には至らず永岩は退場する。

14分過ぎ、ホセが若林を場外に投げ飛ばし、若林が失格。
このルールへの適性の高さが証明されたかもしれない。

しかし、15分過ぎ、息を潜めていた秦野がホセを場外に投げ飛ばし試合終了。
タッグチャンピオンが好調をキープしたまま決勝に駒を進めた。

(077) 2025/01/04 4WAYマッチ 新春バトルロイヤル2025(エース)

新春バトルロイヤル2025、最後はエース枠の4名。
満を持してKing of Arcadiaチャンピオンの新井が登場。
我こそはトップを狙う面々が潰し合う。

4WAYマッチ(オーバー・ザ・トップロープ)
新春バトルロイヤル2025(エース)
時間無制限1本勝負

隼田 和希
○ 桜塚 漸
vs新井 聖那
カイザー金岩

15分 1秒
オーバー・ザ・トップロープ

アルカディアに移籍した後、なかなか活躍できない隼田はカイザーに侍ドライバー。
桜塚がカイザーに足取り垂直落下式ブレーンバスターを仕掛けるところをカットしてその獲物は俺の物だと主張。
どうやらベビーフェイス側の代表になるためにヒール軍のトップを狙っている模様。

一方のカイザーはやはり新井を狙い、アルゼンチンブックブリーカーで腰を痛めつける。
試合が動いたのは11分に差し掛かるところで、カイザーが新井を場外に投げ飛ばし、なんとチャンピオンの新井が最初に脱落。ベルトを賭けた試合を2回連続で負けていても全く諦めていない。

カイザーが新井を仕留めた直後、油断していたカイザーを桜塚が場外へ。カイザーが脱落。

残ったのは桜塚と隼田。スピアー合戦、打撃合戦の後に隼田がドラゴンスリーパー。
長い時間絞められていたが桜塚は何とか振りほどく。

隼田をロープに振り戻ってきたところに鮮やかなメキシカンカッターがクリーンヒット。
レフェリーが離れていてカウントが遅れてカウント2止まりだが、隼田はダメージが色濃く残る。

隼田がローリング袈裟斬りチョップで桜塚をフラフラ状態にして、「いくぞー!」と手を叩きフィニッシュ宣言。
自らロープに助走するが足がもつれて転倒。大チャンスを逃す…。

慌てて桜塚を場外に投げ飛ばそうとするがしっかりロープを掴まれ失敗。
最後は桜塚に場外に出されて隼田が失格。

桜塚が小さい体で奮闘したが、やはり隼田のミスが大きかった。

年始最後の休日である1月4日に行われる決勝戦は横水 健太神崎 卓斗秦野 明夢桜塚 漸の4名に決まった。

(078) 2025/01/05 4WAYマッチ 新春バトルロイヤル2025(優勝決定戦)

いよいよ優勝決定戦。

新人枠からはリングを駆け巡り大金星を狙う横水。
若手枠からは最近急成長を遂げているこのルール得意な神崎。
中堅枠からはタッグチャンピオンで冷静な状況判断の戦いが売りの秦野。
エース枠からはここで勝てばベルト挑戦レースの先頭に立てる桜塚。

実力だけでは勝てないオーバー・ザ・トップロープルールで最後まで場外に落ちないレスラーは誰だ!?

4WAYマッチ(オーバー・ザ・トップロープ)
新春バトルロイヤル2025(優勝決定戦)
時間無制限1本勝負

横水 健太
神崎 卓斗
vs秦野 明夢
桜塚 漸 ○

15分 48秒
オーバー・ザ・トップロープ

序盤は秦野vs神崎、桜塚vs横水の状態が続く。
10分過ぎ、桜塚が横水を場外へ。横水はロープを掴みかけたが勢いが勝り脱落。

11分過ぎ、秦野がコーナーに登り神崎にダイビングギロチン。ヒット寸前に桜塚が神崎を起こし、秦野が自爆してお尻を強打。続けて神崎に対して掟破りのデスバレーボム。策士だ。

12分過ぎ、神崎が秦野を掴み、場外へ。秦野が脱落。
やはり神崎はこのルール強い。

残ったのは神崎と桜塚。
13分過ぎ、神崎がジャーマンスープレックス。カウント2。

桜塚が場外に落とそうとするが失敗。
神崎も逆に落とそうとするが失敗。
そして神崎が「これが本物だ!」と叫び必殺のデスバレーボム。カウント2。

勝負が決着したのは15分過ぎ、桜塚が場外に落とそうとして失敗するが、再度投げ飛ばし神崎が場外に落下。
桜塚が見事新春バトルロイヤルを制した。決定ではないが、King of Arcadiaベルト挑戦に大きな一歩である。