北村 玲央が新人卒業へ向けて躍進

(097) 2025/02/08 シングルマッチ

充実著しい活躍をみせる2023年デビューの北村。
久し振りのシングルマッチはラフ攻撃を交えながらハイフライヤーとして急成長している1年先輩の飛田が相手だ。

シングルマッチ
時間無制限1本勝負

○ 北村 玲央vs飛田 大成 ×

18分 35秒
フランケンシュタイナー

足攻めに磨きをかけている北村。
リング上を駆け巡る飛田のスピードを殺す意味でもいつも以上に足攻めに重点を置く。
腕を決めながらのフェイスロックを混ぜながら様々な足攻めで飛田を苦しめる。

10分経過したところで北村のキックが飛田の顔面にクリーンヒット。
これで目が覚めたのか飛田がホイールバロードライバー。
かなり高威力で北村の頭をマットに突き刺さり、決まったかと思われたがカウント2。
北村をポスト上に乗せて雪崩式のリバースフランケンシュタイナー。
じわじわ攻められていた借金を消し飛ばす大ダメージを与える。

12分過ぎ、試合終盤。
北村がノーザンライトを決めるがカウント2。
打撃合戦で意地の張り合いになり北村が延髄。飛田が一瞬倒れたがドロップキックを返す。

飛田が金的攻撃から丸め込み得意な形に。
以前であればここで決まっていたかもしれないが北村が意地をみせてカウント2。
形振り構わず金的攻撃で飛田が追い込んでいくが、北村のニールキックが再度クリーンヒット。
リング中央の完璧な位置で出した必殺のフランケンシュタイナーでカウント3。

西畑から金星を奪ったことはあったが、近い先輩とのシングルを完璧な形で勝利したのは初めての北村。
勝利後、会場からの暖かい拍手と声援に「ヨッシャー!」の雄叫びで応え、新人の顔ではなく一人前のプロレスラーに成長した姿で控え室へと戻って行った。

西畑陽馬が凱旋帰国後初のシングルマッチ

(098) 2025/02/09 シングルマッチ

西畑は帰国後、初のシングルマッチを迎える。
格上のホセを相手にパワーアップした肉体から繰り出される新必殺技のジャックハマーが火を噴く。
一方のホセは秦野、桜塚とシングルマッチで連続で敗戦が続き苦しんでいるが復活することができるか注目。

シングルマッチ
時間無制限1本勝負

○ 西畑 陽馬vsホセ・ロドリゲス ×

15分 40秒
ジャックハマー → 片エビ固め

序盤から10分まではホセがルチャらしい動きで優勢。
西畑は受けながらゆっくり反撃の機会を探る展開に。

攻勢を続けるホセが必殺の捻り式ムーンサルトプレスで試合が終わるかと思われたが、ぎりぎりカウント2.9。

ようやく西畑の反撃。
ジャックハマー、ジャーマン、ジャックハマーと一気にラッシュをかけてカウント2.9まで追い込む。

しかしホセも負けじと、ロープに振られたところで側転で回避、唸りをあげて気合いを入れてスーパーラナ。
カウント3寸前で西畑が肩を上げて2.9。

追い込まれているように見えた西畑だったがホセを持ち上げてパワーで放り投げ腰にダメージを与え、3度目のジャックハマーでカウント3。
タッグチャンピオンの西畑が連勝、かつ格上相手のシングルマッチで快勝して、好調のパートナーと共にベルト防衛に向けて驀進している。

King of Arcadia新チャンピオンのバトラー永岩が緒戦を迎える

(099) 2025/02/10 6人タッグマッチ

King of Arcadiaチャンピオンのバトラー永岩が登場。
今月防衛戦は予定していないが新チャンピオンの緒戦としてこんなところでは躓けない。

青コーナー側は隼田を中心とした布陣。
隼田はなかなか調子が上がらずタッグベルト争いから脱落してしまったが、永岩が相手コーナーにいてアピールのチャンスだ。

そして、プロレスリングアウトドアーズの横水と習志野。
前回6人バトルロイヤルで同じ団体でありながら場外でバチバチにやり合った両名は何かしらの確執があるのではという噂が流れている。
それを察知したアルカディアが2人を相対するコーナーに割り振りアウトドアーズの内部分裂を狙う。

6人タッグマッチ
時間無制限1本勝負

神崎 卓斗
○ 隼田 和希
横水 健太
vs高西 京介
バトラー永岩 ×
習志野 圭

22分 1秒
侍ドライバー’84 → エビ固め

開始早々の2分過ぎ、隼田と神崎が習志野を場外に落とすと残っていた横水が近寄り乱闘が始まる。
両者のやり合いはレフェリーの場外カウント15まで続き、アウトドアーズ内の確執が表面化する。

熱くなっている横水は永岩にも突っかかりチョップを連発するが、小柄な横水のチョップは永岩にあまり効果がない。
一発で倒され挑発的な顔面蹴りをもらうが、足を取って永岩を倒すとパンチを連打して全く負けていない姿をみせる。

活きが良い横水に永岩も応える。
手を持ち逃げられなくした状態に首元へのチョップ連打。
「かかって来いよ」と罵りながら顔面を踏み付ける。

隼田はターゲットにすべき永岩を置き去りにしてコーナーに戻った高西に対して突っかかり場外からのブレーンバスターをかけるが、高西が着地。待っていた永岩と共にバックを取られてしまう。
今回も冷静に試合を進められない弱点が露呈してしまう…。

そんな隼田はともかく、青コーナー側はチャンピオンの永岩をターゲットにする意表を突く作戦。
1対1では体格差で圧倒されてしまうが横水と神崎がうまく連携し合い、巨体の永岩が翻弄される展開に。

高西が神崎に逆エビ固めで執拗に腰を痛めつけるが、青コーナー側は冷静にカット。
乱戦になる中で引き続き永岩をターゲットに神崎がジャーマンスープレックス。

習志野は横水にバズソーキック。
救援ができない状況で決着しそうだったが、横水が自力で返してカウント2.9。
横水が反撃のスーパー・キック、すかさず隼田がドラゴンスリーパーと青コーナー側の好連携が続く。

おとなしかった永岩がようやくジャンピングツームストンパイルドライバーで隼田をマットに突き刺す。
フォールに入るが相手コーナーに近すぎてカウント前にカットされてしまう。

全員集合の大乱戦の中、隼田が侍ドライバー’84を永岩に決める。
習志野・高西のカットが間に合わずカウント3。

6人タッグとはいえ新チャンピオンの永岩が集中攻撃を受けて無惨にも散ってしまい、同期の隼田を倒すべき相手として記憶せざるを得ない状況になった。
そして、終始やり合っていたアウトドアーズの習志野と横水。
内部分裂は不可避なのかこの2人の今後の動向にも注目される。

続・Twin Arcadiaへの挑戦権を目指して

(100) 2025/02/11 5人バトルロイヤル

Twin Arcadiaの挑戦チームを決める試合と位置付けられたバトルロイヤル。
前回の4WAYではチャンピオンの秦野と新井が勝負を忘れてやり合う中で、天神が隼田を撃破。
ホセを倒した桜塚と、カイザー・飛田組に勝利した若林を加えて月末の大一番に向けた落とし合いが始まる。

5人バトルロイヤル(オーバー・ザ・トップロープ)
時間無制限1本勝負

若林 闘次
桜塚 漸
天神 剛輝
vs新井 聖那 ○
秦野 明夢

13分 1秒
オーバー・ザ・トップロープ

アルカディアで記念すべき100試合目は現Twin Arcadiaチャンピオンの秦野、前King of Arcadiaチャンピオンの新井、アウトドアーズのトップ桜塚が登場する豪華なメンバーになった。

3分50分いきなりアクシデントが起こる。
桜塚が秦野に顔面ストンピングした際に鼻から流血。
鼻の骨が折れているかどうかは定かではないがチャンピオンの秦野がいきなりピンチを迎える。

連勝してベルト挑戦を決定的な物にしたい天神はターゲットを若林に絞り凶器攻撃。
若林も流血し、マットが2人の血で赤色に染まる。

しかし、秦野は冷静だった。
前回新井との勝負に夢中になりすぎて勝利を奪われた経験を活かし、今回は天神もマーク。
天神に対してフィッシャーマンドライバー。

一方の新井も比較的若手で流血している若林を狙い1対1の状況を作る。
・・・というところまでは良かったのだが、熱い若林に触発されて場外でヒートアップ。
新井が腕をキメたら、若林がビンタ、狭いところで頭をぶつける恐怖が付きまとうジャイアントスイング。
新井が珍しく竹刀を持ち威嚇すると再度ビンタからのジャイアントスイングを2回。
激高した新井はフィニッシャー率が高いフルネルソンキャメルクラッチ。
若林もイスを取り出し腹を痛めつける。
新井がイスの上へこちらもフィニッシャーのタイガードライバーを狙うが新井が回避。
こんな争いが約2分間も続く。

8分過ぎ、秦野が天神を落とそうとするがロープを掴み耐える。
戻ってきた天神を今度は新井が落とそうとするが耐える。
そしてすぐに若林が天神を落とそうとするが耐える。
少し間が空いて新井が、そして秦野が天神を落とそうとするが耐える、耐える、耐える。
最若手でみんなの怨みが蓄積されているのか集中攻撃を受けた天神が歴史に残る粘りをみせる。

10分50秒、天神が桜塚を場外に落とし、桜塚が脱落。
若林が秦野を落とし、チャンピオンの秦野が脱落。
新井が天神を落とし、天神が脱落。

残った若林に対してタイガードライバーon the チェアー。
その後も猛攻を続けた新井が若林を落として、勝利。

新井が前シングルチャンピオンとして実力をみせた形になったが、秦野を落としたのは若林。
そして前回勝利に加えて、今回も一番目立っていたのは天神だったりする。

後日アルカディアの上層部が協議した結果、前回と今回の勝利者を重視して、天神・カイザー金石 vs 新井・神崎のタッグマッチで完全な決定戦を行うと発表した。