この記事はネクドリ動画における「レスラーの強さの基準」と「採用動画を決めるプロセス」について整理したものです。
ネクドリでは各レスラーに個性を持たせて、一人ずつストーリー上の立ち位置を持たせながら、一本一本の試合を製作しています。そのため、試合結果は単純な勝率や能力差だけで決まるものではなく、その時点でのストーリー、選手同士の関係性、今後の展開、そして試合そのものとしての面白さなど、複数の要素を踏まえて決めています。
もちろん、応援しているレスラーが勝つか負けるかは、視聴者の皆さまにとってとても大きな関心事だと思います。
だからこそ、どのような基準で勝敗を考えているのか、どのような考え方で動画を作っているのかを知っていただきたいと思い、この記事を執筆しました。
体感としては、CPU任せのランダム要素が6割、製作者側で結果を考える要素が4割くらいなので、半分以上はファイプロ上のランダムの中で、各レスラーが本気で勝つために闘った結果です。
そして、あくまで基準なので必ずしもその通りにはなりません。
むしろ、これまでも想定外の展開が起きることが、ネクドリ動画の面白さにつながってきました。
何となくこんな仕組みなんだと捉えて頂いて、その通りになっていたら納得感が増しますし、違う結果になっていたら何か仕掛けがあるのか? それとも試合中に想定外の事故が起きたのか?と思って頂いて、よりネクドリ動画で楽しんでもらえたら嬉しいです。
レスラーの強さの基準
強さの基準を決める要素
ストーリーや試合ごとの勝敗を決める一番重要な要素はレスラーの強さです。
屈強なカイザー金岩から、最若手の築山 諒真までのプロレスラーが参戦していますが、それぞれにレスラーの強さのイメージがあるかと思います。
ネクドリの動画製作では強さのイメージを決める構成要素として以下の5つを設けて、その合計をレスラーの強さの基準にしています。
1.プロレスキャリア
2.年齢(老い)
3.所属団体補正
4.実績と成長
5.最近の調子
1.プロレスキャリア
プロレスデビューしてからのキャリア(年数)です。
プロレスデビューした年はメンバー構成図をご覧ください。
プロ格闘技から転向したレスラー(剣志 “ヴァイパー” 嵐 選手)は、さらに少し加算します。

2.年齢(老い)
高齢による衰えと、成長のピークを35歳くらいだとした時の成長が止まる分のマイナス値です。
ネクドリは若手を集めた団体なので今のところ該当者はいませんが、若手時代よりは30歳を超えたあたりからは、実力差が単純にキャリア年数だけでは測れなくなり、どちらかと言えばそのレスラー自身のポテンシャルや努力・実績が重要だったりするので、その辺を補正するものだと思って頂ければいいかなと思います。
ちなみに、新井 聖那が最年長で32歳です。(カイザーが年下だったことに気付いて衝撃を受けています)
3.所属団体補正
団体規模や試合環境の違いによって、基礎能力や経験値に差が出るという理由で、所属団体によって変えています。
| プロレスリングネクサスドリーマーズ(PND) | ±0年 |
| プロレスリングアウトドアーズ(POD) | -1年 |
| ワタナベ・ワールド・エンターテインメント・プロダクション(WWEP) | +4年 |
| Neo Core Pro Wrestling(NCPW) | +5年 |
ここまでの項番1+項番2+項番3が基本となる強さの基準になります。
次項以降の項番4と項番5は補正要素なので、強さの序列はほぼここまでの基準に沿っていると考えていただいて差し支えありません。
4.実績と成長
ベルトの戴冠・大会の優勝・対戦成績による今までの実績と成長要素を加算します。
これは当初から予定していたストーリー展開によるものも当然ありますが、CPU任せで決めている大会や試合で優勝する「CPU戦の中で見せたレスラー自身の頑張りや、試合内容の説得力」、視聴者様からのコメントや応援によって結果につながったケースも多くあります。
ほぼ個人的なイメージで決めている要素で明確に数値を設定しているわけではないのですが、だいたい0~+3年程度の範囲です。
例としては、バトラー永岩、西畑 陽馬、北村 玲央が0.5年~2.0年ほどの加算対象として見ています。
たくさん応援いただき、実際に活躍している西畑に関しては、+2年分程度のキャリア差を埋めて2017年デビュー組に近い実力まで上がってきているイメージです。
5.最近の調子
直近10シリーズの勝敗からレスラーの調子をイメージし、だいたい-2年~+2年程度の補正をします。
一応、一目で勝敗がわかるようにはしていて、調子ランキングも出しているのですが、この補正も明確に数値を設定しているわけではなく、あくまで製作者としての感覚的な補正です。
強さの基準の差による感覚
シングルマッチで対戦した時に前項の「強さの基準を決める要素」で出した合計値同士の差ごとに勝率を考えてみました。こちらは本当に何となくのイメージなので、試合によってはブレると思います。
あくまでご参考です。
タッグマッチなどの多人数はもっと緩和されます。
オーバー・ザ・トップロープルールのバトルロイヤルは正直何でもアリです。
| レスラーA(同期)とレスラーB(同期)の差が0年 | 勝率50% vs 50% |
| レスラーA(先輩)とレスラーB(後輩)の差が1年 | 勝率60% vs 40% |
| レスラーA(先輩)とレスラーB(後輩)の差が2年 | 勝率65% vs 35% |
| レスラーA(先輩)とレスラーB(後輩)の差が3年 | 勝率75% vs 25% |
| レスラーA(先輩)とレスラーB(後輩)の差が4年 | 勝率90% vs 10% |
| レスラーA(先輩)とレスラーB(後輩)の差が5年 | 勝率95% vs 5% |
採用する動画を決めるプロセス
以下のプロセスで試合結果や採用する動画を決めています。
対戦カードを決めた時点で、勝敗の決め方を以下4パターンに分類します。
(ただし、STEP2の録画中に、当初決めていた勝敗が覆ることも多々あります)
- ストーリーに関係が無い試合で、かつレスラーの強さの基準の差が無い
- 一部の大会(特に序盤)
- オーバー・ザ・トップロープルールのバトルロイヤル
- ストーリー上、誰が勝っても良い
- レスラーの強さの基準の差があまり無い
- ストーリー上、多人数の試合で勝ってはいけないレスラーの勝利
例えば、多人数による挑戦者決定戦 - 一部の結果のみ不採用
例えば、強さの基準的にベテランが新人から直接3カウントを奪われるなど、結果に大きな違和感が出るなど
- レスラーの強さの基準の差が大きく、逆転するとストーリーが崩れる
- ストーリーで決めている
以下の手順で試合を録画しながら確認して、NGの場合は試合をやり直します。
多くの試合は1回~3回程度で採用する動画が決まっていますが、重要な試合はハードルが高くなり、納得できる試合がなかなか撮れない時もあります。
※2026年6月23日以降は撮り直しは最大15回までとして、最大に達した場合は一番納得感がある動画を採用します。
以下のようなランダムの偏りによって生まれる一方的な試合だった場合は撮り直します。
- 試合時間がとても短い(奇襲攻撃で勝つなど納得感があれば問題なし)
- 試合結果画面の試合評価が80%未満のような試合
試合内容や試合結果に納得感が足りない場合は撮り直します。
STEP1のパターンや対戦カードによって求めるレベル感が違います。
『納得感』とは「レスラーの強さの基準の差を考慮した時に、納得できるか」ですが、完全に製作者の感覚に委ねたものです。
格下であっても丸め込み、毒霧、試合中のサプライズ的な動きやアクシデント、ストーリー上の要素によって納得できる内容であれば採用対象になります。
見る方によっては納得できない試合もあるかと思いますが、その点は、製作者の判断基準として受け止めていただけると幸いです。
ここで重要なのは、STEP1で決めていた予定と異なる結果であっても、この納得感が得られれば採用というところです。
当初予定していた結果を覆すような、不採用にするのがもったいないほど内容が良く、結果が説明できる試合であれば採用します。そして、その後のストーリーが書き換えられることは多々あります。
※製作者のシナリオで進行しながらも、ファイプロレスラー本人の頑張り(運?)次第で、予定を覆せる世界だと思ってください。
最後に
今回、視聴者の方々とのギャップを埋める目的で、製作者の考え方や手順を公開しました。
全て事細かくでは無いので、ギリギリ先読みできないレベルに留めたつもりです。
繰り返しになりますが、これはあくまで基準であり、半分以上はランダムに委ねられています。
また、みなさんの応援コメントやアイデアで、レスラー自身に変化があったり、ストーリーも変わりました。
勝つレスラーがいれば負けるレスラーもいます。
スポットライトが当たっているレスラーがいれば、当たっていないレスラーもいます。
(製作者としては長い年月をかけてでも、全員に一度はストーリーを作ってスポットライトを当てるという目標はあります)
参戦レスラー全員が演じる役割も違い、全員が理想的な方向に進むのは難しいかもしれませんが、どのような道を歩んでいくのかも含めて楽しんで頂けたら幸いです。
もし、推しレスラーが理想の方向から外れそうになっていたら、ポジティブな応援や新技やファイトスタイルの変更のアイデア、見たいストーリーやタッグの組み合わせ、対戦カードをリクエスト頂けると、製作者の心が揺らいで道が変っていくかもしれません!
(選手や作品を傷つけるような表現ではなく、前向きな応援や提案としていただけると嬉しいです)