ホセ初めてヒール軍と遭遇
(086) 2025/01/18 タッグマッチ
若林に敗れシングルベルト争いから脱落してしまったホセ。
団体No.1ハイフライヤーとして再起を図る。
ホセはヒール軍と対戦するのは初で策略家のカイザーがどういう手で来るのか気になる。
若手ハイフライヤーの飛田との争いにも注目。
タッグマッチ
時間無制限1本勝負
× ホセ・ロドリゲス 北村 玲央 | vs | カイザー金岩 飛田 大成 ○ |
19分 2秒
ダブルローテーションムーンサルトプレス → 両手押さえフォール
カイザーはホセをターゲットに選び集中攻撃。
ホセを羽交い絞めにして飛田が出て来るとレフェリーの制止を無視して毒霧。ホセのマスクが緑色で染まる。
ピンチのホセを救ったのは新人の北村。
ハイフライヤーが揃うこの試合で高さがあるフライングボディープレスで飛田にダメージを与える。
しかし、ここは試合巧者のカイザーが上手。北村の股間を踏み付けラリアットを叩き込み試合の流れを渡さない。
北村が何とか逃れてホセが出て来るが強烈なジャンピングパイルドライバーを喰らい、バックハンドブローで流血。
その後も金的攻撃、ジャンピングパイルドライバー、飛田からはダルブローテーションムーンサルトプレスを喰らい大ピンチ。
場外乱闘でもカイザーのターゲットはホセ。
首に一点集中攻撃を与え続けるカイザーがストレッチプラムとイス攻撃で首を折ろうとする。
18分過ぎ、ホセがようやく覚醒。
必殺の捻り式ムーンサルトプレスを飛田に放つが、カイザーにカットされてカウント1。
試合の権利が無いがカットしてきたカイザーに吊り天井を仕掛けるが飛田がカットし、ダブルブローテーションムーンサルトプレス。北村の救援が間に合わずカウント3。
一瞬のチャンスを逃さず、近くにカイザーも倒れているにも関わらず正確な位置にヒットさせた飛田がアルカディアのハイフライヤーは自分もいることを証明する大きな金星をゲットした。
ゴングが鳴る中、北村が飛田に掴み掛るシーンもあったが、「ざまぁ見ろ」と勝ち誇る飛田を前にホセを介抱するしかなかった。
King of Arcadia挑戦者決定戦
(087) 2025/01/19 4WAYマッチ
新井 聖那が持つシングルベルト「King of Arcadia」に挑戦する権利を巡る4名の争い。
天神は新井のタッグパートナーである神崎を破り猛アピール。
ライバルの西畑が帰国するタイミングでベルトを見せつけようと躍起になっている。
若林は強敵ホセ・ロドリゲスを倒しこの舞台に名乗りを挙げる。
どんな相手でも強烈なジャンピングパワーボムでマットに叩き付けるパワーが魅力だ。
桜塚は目下3連勝。前回は同じくベルト挑戦の候補だった秦野を失神させてレフェリーストップ勝ち。
体は小さいが絶好調の今、プロレスリングアウトドアーズを背負いベルト挑戦権を狙う。
バトラー永岩はTwin Arcadia初代チャンピオン決定リーグで若林と組んで全勝。
優勝決定戦は惜しくも負けてしまったが高い身長から繰り出すハリケーンドライバーは高いフィニッシュ率を誇る。
4WAYマッチ
King of Arcadia挑戦者決定戦
時間無制限1本勝負
天神 剛輝 若林 闘次 | vs | 桜塚 漸 バトラー永岩 ○ |
20分 12秒
ハリケーンドライバー → 片エビ固め
4WAYマッチらしく攻守と組み合わせが目まぐるしく変わる中、若林が桜塚に早々とハイフライフロー、カウント2.9。
面食らっている桜塚を見てチャンスを掴もうと天神がスターネスダストα。
同じく桜塚を狙う永岩が天神を投げっぱなしジャーマンで天神を排除。
体格で劣る桜塚が完全に狙われて猛攻撃を受けたが、何とか逃れる。
アウトドアーズにベルトを持ち帰りたい桜塚も負けていない。
若林に強烈なボディーパンチ。若林が腹を抑えて悶絶。
一番若手の天神はイスを取り出すがレフェリーの厳正な制止により止む無く手を放す。
桜塚は天神に絞め技を連発。
若林と永岩はパワーのぶつかり合い。
メンバーが入れ替わり、なぜか天神と若林が同時にストンピングを決めるシーンもあったが、偶然でタイミングが一致しただけだろう。
16分過ぎ、永岩が桜塚の首を捉えてSkull End。
桜塚が床を叩きギブアップ。
若林が動けない中、天神が永岩に渾身のストレートパンチ。
指を立ててアピールし、試合を決めにかかるかと思われたが若林が復活して失敗。
19分過ぎ、永岩が天神にSkull End。パンチをもらった怒りにより力一杯首を捻り天神がギブアップ。
タッグリーグではパートナーであり、途中のシングルマッチでは激闘の末に敗れてしまった若林は再戦を希望しているのかカットせずに傍観していた。
勝負の行方は若林と永岩に絞られる。
若林は永岩の心に火を付けようとチョップと張り手。
気合を入れてバックを取りにいくがエルボーで防がれ、永岩がハリケーンドライバー。
若林が目と口を見開いた動けずカウント3。
性格を知り尽くした永岩が前のめりになった若林の不意を突く強烈な一撃だった。
次のTwin Arcadiaチャンピオンの新井への挑戦権はバトラー永岩が獲得。
試合089で前哨戦のタッグマッチ、試合092でタイトルマッチが決定した。
“エース候補” 隼田の苦悩
(088) 2025/01/20 シングルマッチ
親団体からアルカディアに「エース候補」として移籍して以来、どうしても結果が出ない隼田。
次回ベルトに挑戦するバトラー永岩や、タッグチャンピオンになった秦野との実績の差が歴然と開く中で組まれたシングルマッチ。
習志野は社会人プロレス団体所属であり、プロレスラーとしても2年後輩。
キレのあるキックを武器にしているので決して油断はできない相手だが、ここで負けたら「エース候補」という異名の返上さえ団体から言い渡されかねない。
シングルマッチ
時間無制限1本勝負
○ 習志野 圭 | vs | 隼田 和希 × |
17分 48秒
バズソーキック → 片エビ固め
序盤は隼田が優勢。
ダッシュからのスピアーやクロスアームスープレックスの他にドラゴンスリーパー、卍固めで絞め上げ、大きな声で気合が入った技を次々と習志野に叩き込んでいく。
試合中盤に入り、劣勢が続いた習志野がようやく必殺のバズソーキック。惜しくもカウント2.9。
その後もアナコンダ・バイスで隼田の体力を奪っていく。
そして、隼田が深い呼吸をして動けなくなり、明らかにガス欠状態に。
隼田はドラゴンスリーパーでギブアップを迫るが逃げられる。
明らかに勝負を早く決着させたいがために焦りが見える。
一方の習志野は落ち着いてギロチンドロップで隼田の体力へのダメージを蓄積させていく。
試合終盤、習志野がシャイニングハイキック。
そして、意識が飛びかけている隼田に追撃の必殺バズソーキックでカウント3。
序盤さえ凌げばガス欠する弱点を的確に分析した習志野が格上に見事勝利。
落とせない試合を落としてしまった隼田は失意の表情で会場を後にした。
King of Arcadia前哨戦
(089) 2025/01/21 タッグマッチ
新井が持つKing of Arcadiaへの挑戦が決まっている永岩。
高西と神崎を加えて前哨戦の位置付けとしてタッグマッチが組まれた。
タッグマッチ
時間無制限1本勝負
× 高西 京介 バトラー永岩 | vs | 神崎 卓斗 新井 聖那 ○ |
31分 48秒
フルネルソンキャメルクラッチ
序盤は永岩のパワーを警戒して落ち着いた展開。
それでも、それなりに体格の良い新井が当たり負けしたり、軽々と放り投げられた際は会場がどよめきに包まれた。
前哨戦の位置付けなので永岩は新井を狙う。
しかし、新井と神崎のチームは試合に勝ち精神的ダメージを負わせるために若手の高西にターゲットを絞る。
神崎がラッシュからのジャーマンスープレックス。永岩のカットがぎりぎり間に合いカウント2.9。
新井もフルネルソンキャメルクラッチで高西を攻める。
イライラが溜まってきた永岩は「かかって来いよ!」と挑発して新井の顔面を靴でこすりつけるが、新井はまだ冷静のようだ。
怒りの永岩は新井をパワーでぶん投げ、強烈なキックでリング中央からコーナーまで吹っ飛ばす。
連続で驚異的なパワーによる技を受けた新井は神崎にタッチ。チャンピオンは冷静に試合を進めている。
20分過ぎ、新井が良い位置で高西にタイガードライバー。高西はカウント2で自力で返す。
焦りを感じる永岩を神崎が羽交い絞めして、新井の膝蹴りが顔面にヒット。
チャンピオン側のチーム力が光る。
27分過ぎ、やられっぱなしの高西も奮起して、神崎にフライングボディープレスを決めるがカウント前に新井がカット。
30分過ぎ、ついに新井が試合に変化をもたらす。
相手にしていなかった永岩に完璧な位置でタイガードライバー。
不意打ちになりカットを狙う高西を神崎が完璧に妨害して勝負ありだと思われたが、カウント2で自力で肩を上げる。
最後は新井が冷静に高西をフルネルソンキャメルクラッチで捉えてギブアップを奪う。
何試合も組んでいる新井・神崎のチームワーク、新井の冷静な試合運びが光り前哨戦はチャンピオンらしい勝利だった。
負けてしまった永岩は悔しさを表情に出しながらも挑発をすることなく倒れている高西を放置してリングを去って行った。
中堅の潰し合い
(090) 2025/01/24 シングルマッチ
シングルベルト挑戦の争いから脱落した両者。
秦野は来月に自身が持つタッグベルトを巡る争いが始まるのでここで勝利して弾みを付けたい。
ルチャと格闘の毛色が違う二人の試合が噛み合うのか否かが注目される。
シングルマッチ
時間無制限1本勝負
× ホセ・ロドリゲス | vs | 秦野 明夢 ○ |
15分 20秒
フライングダブルニーアタック → エビ固め
ホセのルチャの動きに戸惑いがある秦野だったが膝蹴りや足関節がヒットするようになり試合時間10分に至らないうちに必殺のジャンピング延髄踵落とし。ホセがカウント2で返す。
反撃するホセも必殺の捻り式ムーンサルトプレスで試合をイーブンに戻す。
秦野がブラジリアンキック、膝蹴り、スリーパードロップで攻めると、ホセはブルーサンダー式フェイスバスター。
カウント2。
打撃応酬はホセが競り勝つが、両者立ち上がり組み合うと秦野がカナディアンカッターでホセを寝かせ、座った状態になったところにフライングダブルニーアタックが炸裂してカウント3。
秦野が快勝し、まもなく帰国するタッグパートナーの西畑を迎える準備は整っているようだ。
完全アウェイなバトルロイヤル
(091) 2025/01/25 6人バトルロイヤル
録画しようとした際にアウトドアーズ勢揃いという事に気が付いたが対戦カード発表してしまったのでもう遅い。
アルカディアを守るのは絶不調の隼田と、ヒール軍のカイザー。
完全アウェイの状況を跳ね返せるか!?
6人バトルロイヤル
時間無制限1本勝負
○ 隼田 和希 庄司 達也 横水 健太 | vs | 習志野 圭 カイザー金岩 桜塚 漸 |
16分 1秒
オーバー・ザ・トップロープ
絶不調の隼田。前半飛ばし過ぎて後半息切れする弱点をどう克服するのかに注目が集まる中、前のめりになった隼田が桜塚に放ったフライングボディープレスを自爆。ファンからはため息が漏れる。
中盤に入り、横水と習志野が場外でやり合う。場外にいればオーバー・ザ・トップロープにならないので作戦かと思われたが、鉄柵に振ったりバズソーキックを決めるなど妙にバチバチしている。
13分経過したところでカイザーが桜塚を場外に落とす。
場外でボコボコにやられた腹いせなのか、横水が習志野を場外に落とそうとする。
一度は耐えたが二度目はロープを掴めず習志野が脱落。
横水が安堵しているところにすかさず隼田が横水を場外に落とす。
横水は習志野といっしょに控え室に帰ることに。
14分過ぎ、カイザーが庄司を投げ捨て場外へ。
4人いたアウトドアーズが全員脱落するという予想外の事態に。
試合は残ったカイザーと隼田のマッチアップとなる。
隼田が侍ドライバー’84で追い込むとカウント2.9。
間髪入れずにカイザーを場外へ。
「ヨッシャー!」の雄叫びを挙げて久々の勝利を喜んだ。
試合内容としても侍ドライバー’84を何度か出した隼田。
弱点と言われた積極策を退化させずに押し切る。
らしさを殺して安全にいくよりも突き進んだ方が良いのかもしれない。
King of Arcadia選手権 新井 聖那3度目の防衛戦
(092) 2025/01/26 シングルマッチ
数々のライバルを蹴落とし挑戦権を手にした永岩がついに新井が持つKing of Arcadiaに挑戦。
しかし、前哨戦のタッグマッチはチャンピオンの新井による隙が無い冷静な試合運びで敗北。
永岩が勝利するためには冷静さを失わせる必要がありそうだ。
チャンピオンの新井にとっては3度目の防衛戦になる。
シングルマッチ
King of Arcadia選手権
時間無制限1本勝負
チャレンジャー ○ バトラー永岩 | vs | チャンピオン 新井 聖那 × |
37分 47秒
ジャンピングツームストンパイルドライバー → エビ固め
バトラー永岩が第2代King of Arcadiaチャンピオンに
新井の冷静さを奪いたい永岩は「どうした、どうした」と煽りながら顔を挑発的に蹴るが、新井は冷静だ。
逆に熱くなった永岩が「かかって来いよ」と馬乗りになりパンチ。その後も何度も顔を踏み付けながら挑発を続ける。
少し火が付いたのか新井がタイガードライバー。
不意打ちとなり危なかったが永岩はカウント2.9で返す。
その後も執拗に顔や頭を挑発的に攻撃してくる永岩に対して新井が勝負を賭け、タイガードライバー、必殺のエセックス・デストロイヤー、ここぞと言う時に勝利を奪ってきたフルネルソンキャメルクラッチ、電光石火の丸め込みと怒涛の攻めも勝利には至らない。
新井の攻め疲れが見えてきた18分過ぎ、永岩が強烈なジャーマンで新井をぶん投げた際、危険な角度で落ちて新井の首に大きなダメージ。
永岩は首にターゲットを絞りSkull End。
長い時間絞め上げられていたが新井が何とか抜け出す。
永岩の猛攻が続き、3m以上の高さからになる破壊力満点の雪崩式のブレーンバスターだが、新井が気合いで立ち上がり2発目のエセックス・デストロイヤー。
しかし、決め切れず、永岩もジャンピングツームストンパイルドライバーで新井の首に追加ダメージを与え続ける。
首のダメージを考えるともう余裕がないチャンピオンは永岩の必殺技ハリケーンドライバーを掟破り。
しかし、ロープに足が届き無念のロープブレイク。
永岩は冷静にパイルドライバーを返すが、カウント2。
33分を超える激闘。
永岩が思いっきり投げたジャーマンにより新井が場外に転落して鉄柵にまで吹っ飛び、激突音が大きく鳴り響く。
新井がフルネルソンキャメルクラッチで仕留めに掛かるが永岩がパワーで振り解かれ、エセックス・デストロイヤーもカウント2.9で返される。
36分を過ぎて、永岩がイスを取り出す。
結果としてこれが試合に変化をもたらし動揺した新井にジャンピングツームストンパイルドライバー。
返しはしたが時遅し、レフェリーが3回マットを叩いて長い試合に決着。
永岩の恐ろしいパワーに加えて首一点を狙う執念によりついにベルトが移動することとなった。